ティーブレイク


どうぞよいお年を

2022/12/31


 2022年もあとわずか。近年まれにみる、公私ともにいろんなことが起こった年でした。うちの年寄りさんたちは、一人暮らしをしていた上の叔母が元旦に家でへたり込んでいるのを発見、救急搬送されて入院、今はサ高住で快適に暮らしています。グループホームで暮らしていた下の叔母は、8月に誤嚥性肺炎になり、救急搬送で入院、適切な処置と親切なドクターやナースさんのおかげで、生まれ変わったように元気になって退院、ぜリー食だったのがミキサー食になり、施設の皆さんと楽しくコミュニケーションをとっているそうです。そして12月26日、母が夜中に胸が苦しくて痛いと訴えて、救急搬送で入院、担ぎ込まれた時は血中酸素が非常に低く、気管挿管をしなければいけないかもしれないから、延命処置について子どもで話し合えと言われて、夜中の3時、クラクラしながら兄妹に電話して、みんな延命措置を望みましたが、その後体調は好転して2週間の入院となり、今は一般病棟でリハビリしながら過ごしています。

 私も網膜剥離が見つかりましたが、たまたま立ち寄った眼科の先生が凄腕スペシャリストで、手遅れにならない前に手術してもらえたのは本当にラッキーで、結局終わりよければすべてよし、なにもかも最悪の結果にならなくてやれやれでした。

 お仕事のほうは、コロナで3年中止になっていた催しが再開したり、お久しぶりにご依頼いただいたり、いつもコンスタントに発注いただいているお取引先には本当に感謝申し上げます。

 来年はいい年になりますように、本当に頼むよお願いだからといつもの年より真剣にお願いして、来る年の皆様のご幸福とご多幸をお祈りします。お仕事先の皆様、事務所の皆様、私の友人知人の皆様、ご縁があってこのプログを読んで下さっている皆様、いつもHPの面倒をみてくれているのりさん、1年間年お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。

 


メリークリスマス!

2022/12/25


 12月は突然目の手術が入ったので、バタバタしていたらあっというまにクリスマスが来てしまいました。玄関のクリスマスデコレーションもイブの24日にあわてて出した次第です。今年は友達にアドベントカレンダーをもらったので、それも飾りました。

 カレンダーを見ると、この日は手術、この日は診察といろいろ思い出してしまいますが、手術は無事成功、予後もバッチリです。恐くも痛くもなかった手術の様子、またご報告しますね。ではよいクリスマスを!


目の手術

2022/12/6


 突然白目が真っ赤になったので、びっくりしてネットで調べたら、結膜下出血という症状で、1週間ほどで治るのでそんなに心配しなくてもいいとのこと。でも続けて3回ほどなったので、買い物帰りに新しくできた眼科に寄って診てもらったところ、これは気にしなくてもいいけど、緑内障が心配だなということで、日を改めて詳しく検査をしたら、強度の近視の人のかかる「近視性網膜分離症」で手術しなければいけないと言われて、ガーンとなりました。私は右目がすごく視力が悪いのですが、そのせいで眼底がひっぱられて薄くなっていて、眼底写真を見ると、左目は平らなのに、右目はお碗の底みたいに円形になっていて、網膜が少しはがれかけているそうなのです。

 こちらで手術するんですかと聞くと、「そうです」と答えた先生、にこにこして、「私は近視性網膜分離症は兵庫県内で一番多く手術していると思います」と言われたので、もうお任せするしかないわと腹をくくりました。

  実は、結膜下出血が初めて起きたとき、子どもの頃から通っている眼科で診てもらったら、やはり心配しなくて大丈夫と言われて、検査もしてくれたのですが、「近視がきつくて眼底ぼろぼろや」と言われて、なんで病院に行けと言ってくれなかったんだと、あとから腹がたちましたが、でも違う医院に行ったら症状にぴったりのスペシャリストの先生がいたなんて、とても運がよかったかもしれません。

  手術は日帰りで、術後1週間、家で安静にしていなければならないのですが、日常のことはできるし、3日目ぐらいからはテレビも見ていいそうです。

   普通目の手術なんてものすごい恐怖ですが、実は友達が5年前に全く同じ手術を受けていて、様子を聞いていたので、そんなに恐ろしくないものだというのもわかっているし、友達いわく、手術中、前衛芸術のような景色が見えたそうで、ちょっと楽しみにしているところもあります。すごいものが見えたらまたお知らせしますね。

   それと、近視の方、しばらく眼科に行ってないなあという方は、ぜひ一度検査に行かれることをお勧めします。私も自覚症状は全然なかったのですが、少し前から左目をつぶると、黒いしみのようなものが視野にあらわれて、ちょっと気になっていたのですが、それが網膜剥離だったので、もしそのままにしていたら失明していたかもと、ぞっとしてしまいました。

 


知らないか~

2022/11/17


 国会議員の中条きよしさんが参議院文教科学委員会で9月に出した新曲のCDと年末のディナーショーの宣伝をしたそうで、発言のあと、所属の日本維新の会の議員から「不穏当な言辞があった」と指摘があって、委員長は速記録を調査の上、適切な処置をとることになったそうです。(11月16日MBSNEWSより)

 そのことをリハビリの先生に言うと「中条きよしって誰ですか?」。そうか、若い人は知らないか~。「演歌歌手で、『うそ』という大ヒット曲があるのよ」と教えてあげましたが、だったら

木枯らし紋次郎の中村敦夫さんも絶対知らないだろうな、京本正樹さんなら知ってるかもしれないけど、組紐屋の竜だったことは知らないだろうなとかつらつら考えて、昭和も遠くなったものだとしみじみしました。あっ、中条さんが宣伝した新曲はご本人いわく昭和のにおいがするんだそうです。

 


はまる人、こける人

2022/11/1


 駅に行く坂道を降りていたら、突然横で、ドカッというかバカッというか、聞いたことのないような音がしたのでびっくりして見てみると、中学生男子が溝にはまっていました。側溝の蓋の上をスマホを見ながら歩いていたので、前方に蓋がなくなっているのに気がつかなかったみたいです。中学生くんは自力で溝からはい出てきて、よたよたと歩きだしたので一安心したのですが、溝にはまってもなおしっかりと手に握っていたスマホを見ながら歩いているので、うわっ、懲りてないなあ、また痛い目にあっても知らんでとあきれてしまいました。

 その日の帰り道、郵便局の前を通りかかると、おじいさんが女性2人に支えられて、よろよろと郵便局に入っていくのが見えました。どうも郵便局の前でこけたので、局員さんが出てきて助けてくれたって感じでしたが、「大丈夫ですか。手を離しますよ」と言う声が聞こえたとたんに、ドカッというかバカッというか 、音が聞こえて、ああ、おじいさん、またこけたんかと。

 中学生が溝にはまったのは自業自得ですが、おじいさんはどうしても来なければならない用事があったのでしょう。でも杖をついてもこけてばかりではどうしようもありません。老いも若きも困ったもんだなあと思いつつ、人が倒れたらすごい音がするのがわかって、私がこけて骨折した時も、きっとドカッとかバカッとかいったんだろうな。ああ、恥ずかしい。もう絶対に気をつけなきゃ。

 


テッシー

2022/10/3


 安倍元総理の銃撃事件をきっかけに、旧統一教会がいまだに活動を続けていて、しかも政界にがっちりくいこんでいたのが明るみに出たのは本当に驚きでした。私は30年前に旧統一教会が巻き起こした騒動をリアルに体験しているので、有名歌手やオリンピック選手が出席した合同結婚式や、霊感商法で近所のおばさんが壺を買って、それが何百万円もしたとか、事務所に教会から珍味売りの若者がやってきて、タッパーからお箸でつまんで味見しろって、そんな気持ち悪いの絶対ごめんだわと帰ってもらったり、 まるで悪い冗談みたいなことばかりなのに、当事者は真剣で本気だったんですね。

 さて、昨日のNHKスペシャルに教会改革推進本部長の勅使河原秀行さんが出演して、うわーっテッシーだ、まだ教会に関わっていたんだとびっくりしました。勅使河原さんは合同結婚式で新体操のオリンピック選手と結婚して大きな話題になり、マスコミにテッシー、テッシーともてはやされていたのですが、その後彼女は教会を脱会、テッシーとも別れてしまい、ワイドショーで傷心テッシーと大騒ぎになっていました。

 そんな勅使河原さん、30年前の若々しい青年はあごの下にたっぷりとお肉のついたおじさんになっていて、落ち着いた口調で淡々とインタビューに答えていましたが、自民党は縁を切ると言っていますがという質問には、いつかまた関係が復活したら嬉しいみたいなことを言って、よりを戻す気満々なのにはあきれてしまいました。でも、30年前に結婚相手にふられ、今度は自民党に袖にされて、それでも一生懸命スポークスマンを務めている姿を見て、狙撃犯人は教会に人生を狂わされたけど、勅使河原さんだって人生を狂わされたんじゃないか、なにより、気持ちよく演説していて、気がついたらあの世にいた安倍さんが一番人生を狂わされたんじゃないでしょうか。教会の責任は大きく重いですね。

 


菌(くさびら)

2022/9/26


法印はいくらでも生えてくるキノコで酢漬けをつくって売ったら一攫 千金の商売ができたかも・・って、そんなの食べたら中毒必至ですね。
法印はいくらでも生えてくるキノコで酢漬けをつくって売ったら一攫 千金の商売ができたかも・・って、そんなの食べたら中毒必至ですね。

 夏の終わりの日曜日、灘区民ホールで志芸の会公演「夏休み!おやこで狂言会」を観ました。志芸の会は大蔵流狂言方の善竹忠重さんが主宰する会で、様々な活動をされておられますが、「キッズ狂言教室・キッズ狂言会」もそのひとつで、この日は9人のキッズが狂言「菌(くさびら)」で一夏のお稽古の成果を披露してくれました。

 「菌」とはキノコのことですが、とある屋敷の庭に大きなキノコが生えて、それが抜いても抜いても生えてくるので、困った庭主が法印(山伏)に祈祷を頼むと、祈れば祈るほどキノコがワラワラ生えてきて・・というシュールなお話で、この公演では中学1年の男子が庭主と最初に生えてくるキノコを演じました。庭主くんは落ち着いた堂々とした演技で、声もよくとおり、うまいなあと感心したのですが、キノコくんも負けず劣らずで、しゃがんだまま動き回り、橋掛かりまで逃げていってちょろっと振り返るそのしぐさ、目つきが本当に不気味でいやらしいキノコそのもので、正統派庭主くんもたいしたものですが、私は個性派キノコくんのほうが断然気に入りました。飄々とした法印役の忠重さんは、出てこられただけで舞台が引き締まりますが、安心感や包容力も半端なく、さすが重鎮です。

 小さなキノコに扮した狂言教室のキッズは、自分で作ったカラフルな笠をかぶって、本舞台を所狭しとしゃがんだまま走り回ります。ほいっ、ほいっという掛け声が仮面ライダーのショッカーみたいと思ったら、本当に怪人みたいな毒々しい大キノコが現れて(狂言教室OBの高校生が演じていました)、庭主と法印は命からがら逃げていっておしまいという抱腹絶倒の楽しい舞台でした。


便利なんだけど・・・

2022/9/17


 家で仕事をすることが多い私は、コロナ以前から電車やバスに乗る機会が少なかったので、JRは昼間割引キップ、神戸市バスや阪急は回数券、その他はその都度券売機で買うということで十分間に合っていたのですが、まずJRの昼間割引キップがなくなり、市バスの回数券もなくなったので、2年前からICOCAカードを使うようになりました。JRだけでなくいろんな電車やバスに乗れるし、キップを買っている間に電車が行っちゃったということもないし、本当に便利ですが、先日、六甲ライナーに乗った時、そういえば六甲ライナーってけっこういいお値段で、キップを買うとそれがわかっていつもえっと思うけど、カードでピッと入ってピッと出たら全然わからないということに気づきました。どういう方法でもお金は払うし、値段が高くてもそれに乗らないと目的地につかないから別にいいのですが、使ったお金が目に見えないのはなんかちょっとひっかかるんですよね。


秋の宝石

2022/9/2


西区の農園で購入。白イチジクはすごく甘くておいしい。
西区の農園で購入。白イチジクはすごく甘くておいしい。

 毎日新聞朝刊に俳人の坪内捻典さんが折々の句を紹介する「季語刻々」という連載があって、先日の日曜日は「金銀瑠璃硨磲瑪瑙珊瑚葡萄かな」という、夏目漱石門下の俳人、松根東洋城の俳句が紹介されました。(2022年8月28日毎日新聞掲載)

 難しい漢字が連なっていて、えっ、なになに?という感じでしたが、坪内さんの解説によると、「きんぎんるりしゃこめのうこはくぶどうかな」と読んで、無量寿経では「金、銀、瑠璃、玻璃、硨磲、珊瑚、瑪瑙」を七宝とするが、作者はそれに葡萄を入れて新しい七宝を考えたとのこと。

 改めて読んで、ブドウは宝石と同じぐらい美しいけど、マスカットや巨峰、デラウェアなど、色自体が宝石だよねと思ってしまいました。白や緑色のイチジクやナスもあるので、「金銀瑠璃硨磲瑪瑙珊瑚無花果かな」や「金銀瑠璃硨磲瑪瑙珊瑚茄子かな」もいけるかも。

 


病的ポジティブ

2022/8/26


 今年の元旦に家で倒れて救急車で病院にかつぎこまれた御年94の叔母が、3つ病院を転院し、計5カ月の入院ののちについに施設に入居しました。入院している間に、施設探し、引っ越し、ほぼゴミ屋敷と化していた家の始末と、甥姪は大変でしたが、助かったのは、叔母が超ポジティブシンキングの持ち主で、絶対文句を言うと思っていた施設の狭い部屋は、ホテルみたいや。週に3回のお風呂は、年とったらそんなにはいらんでもいいわとノープロブレム、三度の食事はとってもおいしいと喜んでいるし、腎臓が悪いので、塩分と水分を控えるためにお汁物をストップしてもらったのですが、これまたノープロブレム。味噌汁やめる代わりにご飯の量を増やせとヘルパーさんに交渉したそうで、「そんな問題じゃないでしょう」とあきれられる始末です。入院前から行っていたデイサービスも復活して、楽しく暮らしていましたが、ここのところのコロナの蔓延で、デイサービスに行けなくなると、たいくつやから部屋でテレビ見ながらお菓子食べてると電話がかかってきて、まったくどこまでポジティブやねんと。

 施設のケアマネさんが、訪問ドクターと契約したら、月1回の診療と、急な病気も診てくれるとのことで、診療所に契約に行ってきました。コーディネーターのお兄さんが、「叔母様の生い立ちや性格を教えてください」というので、「性格はポジティブです。ポジティブすぎて、病的じゃないかと思うほどです」と言うと、「病的ポジティブ~???ギャハハハハー」と大笑いされてしまいました。「先生やナースさんにも伝えておきますね。(笑)(笑)(笑)」とのことで、もう何回か診察があったはずですが、先生はどうみておられるでしょうね。

 


水の都、お菓子の都

2022/8/13


 先月、仕事で大垣市に行きました。大垣?どこにあるんだろうと、ネットの乗換案内で検索したら、米原から東海道線の普通に乗って30分と、意外と関西寄りなのでちょっとびっくりしました。東京から来る依頼主さんに、当日は名物水まんじゅうのお店で待ち合わせしましょう。大垣は水の都で奥の細道結びの地なので、それまで水路脇の遊歩道を散策したり、奥の細道むすびの地記念館に行ってみてと言われて、よっしゃ~と張り切っていたら、当日は日本各地で警報が出る大雨で、ずぶ濡れになって新幹線に乗り込んだのですが、米原で乗り換えた大垣に向かう普通列車の車窓から見る雨にぬれた山やたんぼの緑が本当に美しくて、エメラルドグリーンの風景の中にせせらぎや古い集落、大きな寺院などが次々と現れて、この景色を見られただけでもう大満足と、とてもいい日になりました。

 大垣は水の都と同時にお菓子の都でもあり、水まんじゅうのほかに、柿羊羹やみそ入りせんべいなど、有名なお菓子がたくさんあります。私はお土産に田中屋せんべい総本家のみそ入大垣せんべいを買ったのですが、厳選された材料できちんと手をかけてつくられたおせんべいは本当においしかったです。

 大雨は大垣でも降っていて、お仕事前の観光はできませんでしたが、お寿司屋さんのランチサービスに出たコーヒーのまろやかなこと、水まんじゅうが浮いているお水のおいしいこと、本当にここは水の都だわと感心してしまいました。またぜひ来たいなあ。その時は東海道線沿いの醒ケ井や関ヶ原で途中下車してもいいし、彦根に寄ってから大垣に行くのもいいな。朝早く出たら新快速でも十分日帰りできるし、一泊して他の町へ足をのばしてもいいし。まだまだ知らないところがたくさんあるんだとつくづく思ったのでした。


バッテイ手術

2022/8/2


 昨年8月の第1週に左腕を骨折してからはや1年たちました。骨折した肘はすっかりよくなったのですが、橈骨神経マヒの手首が全快にならず、いまだにリハビリに通っています。でも、全然上がらなかった手首が上がるようになり、キーボードの親指シフトも、場所によっては右手の助けを借りずに使えるようになったりと、少しずつよくなっているので、まあ、あせらずぼちぼちがんばろうと思っていたら、7月の診察の時、主治医の先生が「プレート外す?」と言ったのでびっくりしました。「外したら今よりよくなると思うけど、そのままかもしれんし、まあ悪くはならんから。じゃ、術前検診の予約とろね」と話はどんどん進んでいきます。「でもまた入院するんですよね。やっぱり全身麻酔ですよね。」と聞くと、プレート外す手術の入院は2泊3日、前日入院して翌日手術、次の日退院って、全身麻酔で腕切るのにそんなんでいいのとびびってしまいました。しかも、話を聞きながら、手術中に血栓が脳に飛びましたとか、全身麻酔後結局意識が戻りませんでしたとか、悪い予感ばかりが脳裏をよぎります。

 もやもやしながらリハビリに行くと、担当の理学療法士さんが、「バッテイ手術するんですってね」と言うので、「前に聞いた時は手術はしないって言ってはったのに」と言うと、「気がかわったんやないですか」とお気楽なことを言うので、まあプロにまかせておいたらだいじょぶだいじょぶと思いつつも、「悪い予感は必ず当たります」となんかで読んでひーっとなったり。

 だいじょぶとひーっが頭の中をぐるぐるしましたが、1週間後にリハビリに行くと、療法士さんが「バッテイ手術、やめるそうですよ」。ええっ!なんで!。「よう知らんけど、今日先生が説明に来るって言ってました」。しばらくして本当に先生がやってきました。「ごめんね~。みんなに聞いたらやめとけ言うねん」「せっかくリハビリでよくなってきてるのに、手術で神経傷つけたら元の木阿弥やし」「アメリカでは保険がないから2度目の手術はないねんよ」「日本人は焼いた時、あっ、ごめんね~、縁起の悪いこと言うて。その時残るのがいややから、途中で出す人が多いけど、別にいれっぱなしでも大丈夫やから」といろいろいろいろ言われましたが、「つまり手術はしないってことですか」に、「ごめんね~。術前検診も中止。次の診察は9月ね」と、申し訳なさそうに帰っていきました。

 はあ、一体なんやねんと一瞬腹がたちましたが、でも悪い予感がしてたから、手術がなくなってよかったわと療法士さんに言うと、「先生も悪い予感がしたんとちゃいます?」。

 ちなみにバッテイはタイの焼きそばの親戚みたいですが、「抜釘」と書くそうです。まったくそのまんまなネーミングですね。

 


マリコさんごめんなさい

2022/7/30


 テレビの音声を聞きながら新聞を読んでいたら、突然、聞き覚えのある声が聞こえてきました。テレビを見ると、3週間ほど前に納品したズーム会議に出席されていた方がお話しされています。まず声を聞いて、あれっ。お顔を拝見して、やっぱり。テロップのお名前で、確定!でした。よく2時間サスペンスや科捜研の女などで、「確かに聞き覚えのある声だわ・・・。そうだ、廊下を歩いている時に向こうからぶつかってきた人が謝った声に似てるわ」とかいうセリフがあっても、そんなもん覚えてるわけないやんかと思っていたのですが、いやいや、あんがい覚えているもんだとちょっとびっくりでした。


参院選

2022/7/11


 参院選が終わりました。この人たちを落とすなんて、ここの住民は本当にどうにかしていると憤慨したり、ほんまにもう、まったくもうなこともたくさんありますが、とりあえず私の1票は届きましたし、要所要所に肝心な人たちが当選して、まあまあよかったんではないかなと自分なりに総括しています。

 そんな夕方、夕刊をひろげた母が「お茶の水博士が当選した」と言いました。「えっ、お茶の水?そんな人いたっけ?」と言うと、「違う、隣の駅だった。水道筋博士だ」って、お母さん、水道筋は地元の商店街でしょうが。水道筋はよく水道橋と間違われて、水道橋商店街と言われたらなんとなくむっとしたりするのですが、反対はなかなか言わないと思います。東京出身の母も関西暮らしが長くなったものです。

 


汽笛

2022/6/28


 数日前の夜、ボーボーボーボー汽笛が鳴って、それがちっとも止まらないので、港に霧でも出ているのかなと思っていたら、今日、灘区のことしかつぶやかない、灘区の有名人、ナディストさんのツイッターを読んで、6月23日の夜8時頃、汽笛が30分以上鳴り続けていると灘区の住民から通報が入り、神戸海上保安部が巡視艇を出動させて海上を調べたところ、ポートアイランドに停泊中の外国船籍の船の汽笛が故障していて、およそ1時間にわたって汽笛が鳴り続けたということで、船員が修理し、午後8時半ごろ汽笛は鳴りやみましたという、サンテレビのニュースが紹介されていました。

 新年があけたら港に停泊中の船が一斉に鳴らす汽笛は神戸の風物詩ですが、1隻でもよく聞こえるものですね。でも、ポーアイの住民のほうがうるさいだろうに、なんで灘区の人が通報したんだろう。風向きや山にはねかえるとかえって離れたところのほうが聞こえるのかな。大体汽笛が故障するというのも初めて聞きました・・というか、汽笛ってどうやって鳴らすんでしょうね。

 


テープ起こし

2022/6/8


 6月5日の毎日新聞の書評欄で、テープ起こしが趣味という東京工業大学教授の伊藤亜紗さんが「編集の提案」津野海太郎著、宮田文久編(黒鳥社)を紹介しておられました。以前、伊藤さんの講演をまさにテープ起こししたことがあり、合間に編集が入っていますが、うちの事務所の原稿、どんなふうにご覧になっただろうと、ちょっとドキドキしながら読んだのですが、「テープおこしとは、話されたことばをそのまま文字に起こすことではない。それは書きことばに話ことばを演じさせることである。つまりそれが話されたときの身体的なリズムや場の力とともに、ことばが立ち上がるようにすることである」と著者の津野海太郎さんが言っておられると書かれていて、事務所のHPの業務案内で「プロの速記士はその場の雰囲気も文章化できます」と紹介した私は、そうそう、そういうことなのよと、とても共感しました。聞いたことをそのまま文字に起こすのはAIでもできるけど、それを整える(演じさせる)という作業が文字を起こしたあとに必要になるんですね。

 以前、著名な劇作家の方とお会いした時に、「最近の音声文字変換ソフトはほぼ完璧に文字起こしができるそうですね」と言われて、演劇界の大御所なのに言葉を軽んじておられるんじゃないかと、とてもがっかりしたことがあります。でも津野さんと伊藤さんは、言葉とそこから派生する文章にとても敬意をもって接しておられることがよくわかります。伊藤さんいわく「ものを書く人間のはしくれとして、座右に置いておきたい一冊である」とのこと。これは手にいれなければいけません。事務所の速記士さんたちも、また「津野の文体はあかるく、読んでいて生き返る思いがする」そうなので、こちらを読んでくださっている皆さんにもぜひ。

 


戦後ソヴェート紀行

2022/5/25


  長くパリに住んでおられる方のブログに、「戦後ソヴェート紀行」の紹介が出ていました。1948年に北海道新聞社から発行された本で、検索してみると、神戸市立図書館の書庫にあることがわかり、さっそく予約しました。ジョン・スタインベック著・写真担当はロバート・キャパで、なんとも豪華な組み合わせです。

 冒頭で、「何故ロシアへ行ったか」とスタインベックが説明しています。1947年の夏、スタインベックがニューヨークのホテルのバーで一杯やっていたら、キャパがふらっと入ってきました。2人は我々がニュースと思って読んでいるものは、実はニュースでもなんでもないと話し合います。ニュースはワシントンかニューヨークでデスクに座っている男が電信を読み、それを彼の頭脳の型と論調にあてはめて再整理した、半ダースばかりの物知り仲間の誰か一人の意見に過ぎず、そのニュースの持っていた本来の意味は、すでに失われてしまっていると。

 いろいろ話しているうちに2人は、ロシア人達は、どんな着物を着ているのか?どのような食べ物があるのか?どんなしかたで恋をし、どういう死にかたをしているのか?踊ったり、歌ったり、遊戯を楽しんでいるのかについて、実情を見に行き、写真を撮ったり、記事に書いたりといったことこそ、読者の大多数にとって一番興味深いものだ。だったら2人で行こうじゃないかとなり、2カ月の取材旅行で、キャパは 3,000枚のネガフィルム、スタインベックは数百ページのノートを持ち帰り、できた本がこの「戦後ソヴェート紀行」でした。

  彼らはモスクワだけではなく、スターリングラードや、当時ソビエトの一部だったウクライナやジョージアにも足をのばしていますが、第二次世界大戦の時にナチスドイツに壊滅させられたキエフについて、スタインベックは「キエフ=廃墟の街」「希望の街=キエフ」と2つの章を立てて、廃墟と化したキエフの街と、その町を歩く女性の踊り子のような軽やかで美しい歩き振りを見て、恐らく将来、再びその美しさを取り戻すだろうと書いています。

  ウクライナの集団農場を訪れた章では、1日農場で働いて、夜はクラブでダンスに興じる元気な娘さんたちのことを書いています。スタインベックとキャパが遭遇するおもてなしのご馳走責めのおかしいこと。田舎あるあるで笑ってしまいました。

  そんな農家の主人にスタインベックはインタビューします。彼は家を建てている人を指さし、「あの二人は1941年以来、初めて家を持つことができるわけだ。彼らのためにも平和が続かねばならない。彼らの小さな子供たちを再び地下の濠に引き戻すような意地悪な者がこの世界にいるとは思えない」と語りますが、いるんだよなあこれが。70数年後のロシアに。

  スタインベックは、「怒りの葡萄」を途中まで読んで放り出した記憶があるので、果たして最後まで読めるだろうかと思いましたが、とても平易な文章で書かれたおもしろい本だったので、皆さんにもぜひ読んでいただきたいなと。

 スタインベックいわく、キエフの人たちは実によく笑うんだそうです。そんなウクライナの人たち。爆撃で崩壊した建物に住んで、瓦礫の中を通勤するスターリングラードの人たち。一所懸命復興した結果の未来がこんなことになるとは。スタインベックもキャパも思ってもみなかったでしょう。。

 


ハンバーガー

2022/5/8


 NHKの朝ドラ「ちむどんどん」のヒロイン暢子ちゃんがおいしそうにハンバーガーを食べているのを見て、連休のある日、手作りハンバーガー屋さんで30年ぶりにハンバーガーを食べました。

 運ばれてきたハンバーガーはけっこうな高さがあり、はてさてどうしたものやら。そうそう、ぎゅっとつぶして食べたらよかったんだったなと、上からぎゅっと押さえましたが、全然低くなりません。仕方なく両手に持って、正面からかぶりつきましたが、上のバンズがちょっとかじれただけで、お肉に到達しないわ、トマトがはみでてきたわで、これは大変と大口あけたら、あごがはずれそうになりました。手に持ったハンバーガーをしみじみ眺めて、縦にしてかじればいいのか、横にしてかぶればいいのか、うーん、どうしたらいいんだろう。

 ドラマの暢子ちゃんは大きなハンバーガーをパクパクサクサクと食べていました。なんであんなにきれいに食べられるんだろう。若いからかなあ、それとも女優さんだからかなあ。四苦八苦してなんとか食べ終えましたが、次回はロコモコにしようと思いました。

 


幇間発言

2022/4/27


 4月23日に王子動物園ホールで「これからの王子公園を考える会PART2」が開催され、神戸市の各会派の市会議員も出席して、公開質問状に回答し、それに対して会場から質問がだされました。住民や市民、市会議員も参加して意見を出しながらこれからのことを考えていく、市長の一方的な提案から一歩前進という感じで本当によかったなあと思いました。

 で、当日、私は残念ながら仕事があって参加できなかったのですが、みんなの王子公園 &動物園の会からのお知らせや行った人から聞いた話では、大学誘致に賛成している市会議員が、市長が通っていた東大を誘致したらいいとか言ったそうで、それって冗談で言っているのと聞いたら、そうでもないらしいとのことで、なんというごますり発言、王子公園再開発問題以前に、こういう人が市政を担っているんだと、ガクゼンとしてしまいました。韓流の時代劇ドラマで、よく「王様~、恭悦至極にございます~」と大臣が叫んでいますが、21世紀の世の中にもまだそういう人がいたんですね。


お久しぶりです

2022/4/25


 ブログの更新が滞ってしまってすみません。気がつけば今週は連休に突入。月日が飛ぶように流れていってしまいました。

 この春は、20年近く続いたお仕事がフィナーレを迎えたり、長年通っていたお店が突然閉店したり、震災の翌年から続けていた習い事が先生のご都合で終了したり、久しぶりに輸入食料品店のコウベグロサーズに行くと、閉まったシャッターに火事を出したと張り紙があり、視聴が習慣化していた長寿番組がおしまいになり、毎回楽しみにしていたブログもいくつか終了、お店や物事が永遠に続くことはありえないんだよなあとしみじみ思い知らされた3月でした。

 でも、びっくりしたり困ったり寂しくなったりしたあとで、ああ、仕方ないんだと思ったら、それから元気がでたというか達観したというか。これまでお世話になった方や事に感謝して、5月から、いや、このブログはさっそく再出発しますので、またご贔屓のほど、どうぞよろしくお願いします。

 


キエフの大門

2022/3/3


 3月2日の神戸新聞夕刊に、明石フィルハーモニー管弦楽団が、3月21日に開かれる定期演奏会で、チャイコフスキーの序曲「1812年」の演奏をとりやめることにしたと出ていました。この曲は1812年ロシアに侵攻してきたナポレオン軍を冬将軍とともに撃退してロシアが大勝利をおさめたことを記念してチャイコフスキーが作った曲で、ロシア正教の賛美歌やロシア民謡、フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」などの引用があり、圧巻はロシア帝国国歌が鳴り響く中、大太鼓で演奏される大砲音。野外で演奏される時は、本物の大砲が使われたりするそうです。私はこの曲を全然知らなかったし、調べてみたら、いろんなものがゴタゴタ混ざった、なんだか私の好きそうな曲なので、ちょっと聴いてみたいなとも思いましたが、今、この曲を演奏するのも聴くのもやっぱりだめだと。仏露の攻防にハラハラし、最後はロシアの勝利を讃える大砲の音とともに怒濤のように盛り上がる高揚感なんて、ちょっと勘弁してくれって感じです。

 かたや、キエフ関係のクラシック音楽と言えば、ムソルグスキーの「展覧会の絵」を思い出します。小学校だったか中学だったか、音楽室で聴いたものも、大人になってから聴いた、イギリスのプログレバンドELPのロック・バージョンも、最終章の「キエフの大門」のメロディに、威風堂々とした大きな門を想像して、なんだかはればれとした気分になったものでした。

 キエフの門は、ウクライナでは「黄金の門」と呼ばれて、キエフ市内のほぼ中心にあるそうです。今も無事にあるのでしょうか。破壊されてしまったのでしょうか。壊された建造物はいつか修復できるけど、なくした命は永遠に戻りません。犠牲者がこれ以上増えないように、一刻も早い終息を心から望んでいます。

 


3回目接種

2022/2/21


 17日に3回目のコロナワクチンを打ってきました。先週はじめ、ネットで検索すると接種券は今日、21日に届く予定というのがわかったのですが、16日に大阪の仕事先で、よく知っている人がコロナに罹患して、容体がかなり悪いというのを聞いて、1日でも早く打ちたくなって、2回目接種から6カ月たった神戸市民は、ノエビアスタジアムで接種券なしでワクチンが打てるので、家に帰るとさっそくネットで予約しました。夜遅かったのに次の日の予約がすぐにとれたのはちょっとびっくりでしたが、1回目の予約時に苦労した操作がとてもスムーズにサクサクできて、6カ月の間にシステムも向上したのねと、こちらもびっくりです。

 翌日は4時半に予約したので、3時過ぎに無料送迎バスが出るJR新長田に行くと、駅の南にテントを張って、臨時のバス乗り場がつくられていました。1時間に3本運行しているそうで、程なくお迎えの神戸市バスがやってきて、10人ほどが乗り込むと、一路ノエビアスタジアムに。15分ほどで到着しました。

 バスを降りると、学生アルバイトでしょうか、若い人たちが山ほどいて、接種券を持っている人はそのままお進みください、持っていない人はこちらへと誘導してくれます。券を持っていない人は予診表と接種証明券を貼る書類に記入すると、1、2回目の接種券番号といっしょにチェックされ、建物の中にお進みくださいで、そこで接種券を持っている人と合流します。それからはもう怒濤の流れ作業で、学生アルバイトから「○番に言ってください」と言われるとその番号のところに行って、予診表のチェックを受け、ドクターらしき人に最終チェックを受け、ここでコートを脱げと言われ、脱いだコートを抱えて進むと、長い廊下に20ぐらいブースがあって、言われた番号のブースに入ると「こんにちは~」と若い女性が笑顔で迎えてくれて、名前を確認して、さあ打ちましょうですが、骨折した左手ではなくて右手に打ちたかったので、向きをかえようとごそごそするも、身動きがとれないほど狭くて、しかも座ってるイスはガタガタ、女性もあちこち動かしてくれてなんとか右手に接種、お疲れさまでしたとブースを出ると、経過観察エリアへ。15分たって出口を出たら、バスの待合所があって、時間がきたらバスまで連れていってくれます。帰りは兵庫駅で降りました。

 流れ作業に流されて、あれよあれよというまに終わってしまった3回目接種ですが、次の日、熱が出たので、やれやれちゃんと抗体はできつつあると一安心しました。神戸市長さんにはいろいろと言いたいこともあるのですが、早くワクチンを打てるようにしてくれたことには感謝しています。王子公園の善処もよろしくです。

 

 副反応の熱さまし用に買った、リハビリの先生一押しアイス。もうひとつのお薦めの雪見だいふくすいーとぽてとは帰ったとたんに食べてしまいました。


里芋軍団

2022/2/6


 長く神戸に住んでいた友人ご夫婦が、5年前、奥さんの故郷の埼玉県熊谷市に転居されました。今も時々近況を知らせあったりしているのですが、わりと自虐的というか、熊谷にはこじゃれたレストランなんてないとか(そんなことないですよ)、鯛は見かけないとか、お正月のごちそうは真っ赤な酢だこ。北関東のおせち料理には酢だこがかかせないそうで、群馬県は真紅、栃木県はオレンジなど、県によって色が違うそうです。あと、熊谷は医療機関が全然充実してないそうで、神戸は病院がよりどりみどりで本当にうらやましいと言われました。群馬県に日立がやっている大きな病院があるので、そっちに行ったほうがいいとか。こちらの神鋼病院みたいなものですね。

 魔夜峰央先生の漫画『翔んで埼玉』は、東京都民が埼玉県民をディすりまくるお話ですが、現実は埼玉県民が埼玉県民をディすっていて、私の習い事の先生はさいたま市出身なのですが、先生に「私の友達、今熊谷に住んでいるんです」というと、「ハァーン、熊谷ぁ?ド田舎ですね」と言い放ちました。「フレンチもイタリアンもスペインレストランもないとか言ってたけど、ほんとですかね」と聞くと、「ほんとですよ。もしあっても恐がってだれも入りませんよ。パエリアの横に『チャーハン』と書いておかないとわからないんじゃないですか」「私は熊谷なんていまだかつて行ったことないですよ。東京へは15分で行けますけどね」とディすることディすること。元さいたま市民の鼻息のあらさにびっくりです。

のり画伯の描いた里芋ちゃん
のり画伯の描いた里芋ちゃん

  さて、そんな熊谷市ですが、友達によると、里芋だけは絶対に自慢できるそうで、去年の暮れに熊谷が誇る里芋たちを送ってくれました。箱をあけたら、大きいのやら小さいのやら丸いのやら長いのやら、スタイルのいいべっぴんさん揃いで、これはKSG(熊谷里芋軍団)ですね。どれもおいしかったけど、でっかいヤツガシラが本当に美味でした。KSGのセンターはヤツガシラちゃんで決まりですね。


動物園周辺散歩

2022/1/30


「みんなの王子公園&動物園の会」が行っている「王子公園・王子動物園のこれからをみんなで考えるために力を貸してください」キャンペーンのネット署名が、半月で約1万1600人になりました。パブリックコメントへの市民の意見は1500通もきたそうです。会では3月5日までに5万人の賛同者を広げたいとのこと。がんばってほしいですね。

異次元空間へのいざないみたいな門
異次元空間へのいざないみたいな門

 私も、来週、原田の森美術館に行くという友人にこのキャンペーンのことを話し、動物園の外回り1周はすてきな散歩コースだから、ぜひ行く前に寄り道してみてとお薦めしたのですが、自分も久しぶりに行ってみたくなり、今日の午後、ぶらっとお散歩に出かけました。

  出発地点は阪急王子公園駅西口。改札を北に出て、動物園東側のゆるやかな坂道を登ります。左側には動物園、右側は競技場とサブグラウンド、広々と気持ちのいい空間で、目の前には摩耶山が。やがてハンター邸の上に高い石垣が見えてきます。鉄の門が開いているので、そこから階段を上がり、動物園とテニスコートの間の遊歩道を進み、弓道場の小道を通って体育館へ。そこから南に下ると左側にプール入り口が出てきます。小学生の時に、カナディアンアカデミーの生徒は夏休みが始まるのが早いからプールに早く行けてええなあとうらやましがったことなど思い出しました。

先着・希望者でいただいたブックカバー。彼らは夏目漱石、正岡子規、小泉八雲、高浜虚子なんだそうです
先着・希望者でいただいたブックカバー。彼らは夏目漱石、正岡子規、小泉八雲、高浜虚子なんだそうです

 その南側の建物は、昔は灘区図書館だったのですが、いまは神戸文学館になっていて、企画展「よみがえる神戸ゆかりの文豪たち」がやっていたので入ってみました。超イケメンの夏目漱石やとても健康的な正岡子規などの等身大イラストパネルにびっくり。彼らはネットゲーム「文豪とアルケミスト」に登場するキャラクターで、企画展では神戸にゆかりのある文豪を紹介しているそうです。そして文学館を出て、道路をわたり、原田の森美術館の敷地内を通り、王子神社の前を通って、出発地点の阪急王子公園駅西口に戻りました。お散歩だけなら30分ぐらいですが、文学館でコーヒーを飲んで休憩したので(1杯200円也)1時間ぐらいでしょうか。休日の午後をのんびりと過ごせました。

 


コープのお兄さん

2022/1/26


 我が家ではコープこうべの個配を頼んでいるのですが、配達担当の方が、「私が担当しています」と自己紹介の文章を持ってこられました。それによると「コープのお兄さんと呼ばれることが多いけど今年40歳、お兄さんと呼ばれるには少々キツいお年頃です」とのこと。でも、代々コープの配達担当の方は、少々年がいっていても、お兄さんと呼んでいるなあと。NHKの歌のお兄さんみたいな感じですね。

 私の幼少時、コープ(当時は組合)のお兄さんは黄色い自転車に乗って毎日御用聞きと配達にきてました。もしかしたら午前と午後の2回来ていたかも。それが週2回になり、1回になっていったのですが、代々のお兄さんの中に、俳優の柳沢慎吾さんにそっくりで、ゆえにシンゴちゃんと呼んでいたコープ(その頃は生協)のお兄さんがいます。

 シンゴちゃんはやることも柳沢慎吾さんに似ていて、玄関をあけながら「奥さ~ん、ダイヤモンドのネックレス買うて~」と叫ぶので、「そんなん無理や」と断ると、「だったら洗濯機買うて~」。またある時は「奥さ~ん、テレビ買うて~」「いま間に合ってるから」「だったら牛肉買うて~」。この時はうっかり注文してしまいました。シンゴちゃんの自己紹介文は「大学のレスリング部出身です」。ははあ、だから一度くっついたらなかなかはがれないひつこい商売をするんだなと。

 声も甲高くて特徴があるので、シンゴちゃんが近所を回っているとすぐにわかります。ある日、子どもたちに、「生協のおっちゃん」と言われて、「おっちゃんちゃう、お兄ちゃんやよ」とキーキー怒る声が聞こえてきました。シンゴちゃん、当時はおいくつだったのかしら。あれから30年はたっているから、今は正真正銘コープのおっちゃんとしてがんばってられるんでしょうね。

 


ヒートショック

2022/1/23


 仕事でお世話になっている方のご家族が急に亡くなられて、とてもお元気だったのに一体どうしてと驚いたのですが、朝、郵便受けに朝刊をとりに出たときに、急激な温度差によるヒートショックで心臓マヒを起こされたそうです。

  お風呂場のヒートショックはよく聞くので、私も浴室暖房をつけて、脱衣所には電気ストーブをおいていますが、確かに厳寒期の室内外の温度差はかなりありますよね。冬の間、玄関の外に出るときは、ほんのちょっとの用事でも必ずコートを羽織らないとと思いました。皆さんもお気をつけくださいね。

 



岩波ホール閉館

2022/1/20


  1 968年に多目的ホールとして開館し、数々の名作映画を上映してきた岩波ホールが、コロナ禍の影響で今年7月、閉館するとのこと。

 私は岩波ホールに行ったことはないのですが、今はなき大阪北浜の三越百貨店の中にあった三越劇場で、岩波ホールからやってきた映画をよくみていました。

 「木靴の木」、「旅芸人の記録」、「アレクサンダー大王」、「ファニーとアレクサンドル」、「満月の夜」、「緑の光線」、「ミツバチのささやき」、「ベルリン・天使の歌」、「恋の浮島」、「田舎の日曜日」、「家族の肖像」、「山猫」、「ルードヴィヒ」、「ダントン」も「秋のソナタ」も三越劇場でみたなあ。レトロなデパートのレトロな劇場でヨーロッパ映画をみたあとは、館内のサンルーム風のティールームでロイヤルミルクティーを飲んだり、遅いお昼を地下のローマイヤーのスタンドで食べたりして(付け合わせの山盛りザワークラウトのおいしかったこと!)まだまだ頭の中はヨーロッパ、今思うと夢のような時間を過ごしました。ああ、いい時代だったなあ。

 あれから幾年月、考えもしなかった疫病の流行とそれに付随するもろもろのせいで、岩波ホールだけでなく、劇場、ミニシアターがどんどん立ち行かなくなっていっています。使えないマスクやよけいな再開発、無駄なイベントでお金を使わないで、今存在している心が豊かになるものの支援に使ったほうがいいのに・・なんて思ってしまうのですが。

 


水道筋恵比寿

2022/1/10


 我が地元商店街水道筋には汗かきえびすさんというアメフトのユニフォームを着たえびす様がおられて、きょうは水道筋本えびす祭がとりおこなわれました。例年ならご奉仕スタッフでお祭のお手伝いをするのですが、まだ左手が本調子でないので、今年は残念ながら断念、せめてお参りにと思っていたのですが、なんやかんやで忙しく、代わりに家人がお買い物がてら出かけていったのですが、縁起物の熊手を買うと、お餅、それになんと日本酒のプレゼントまでいただいてきました。

 ご奉仕のお手伝いはとてもおもしろくて、寒さも行列もなんのそのと福引にやってくるご老人たちのパワーに、いっしょに組んだ若いママさんは最初はおびえていましたが、終わるころにはとってもおもしろかったとにこにこ顔になったので、来年も会いましょうねと約束したのですが、去年はコロナでお祭りが中止、今年は私の都合で断念ということで、来年はぜひ参加したいなあ。


初詣

2022/1/7


今年はトラさんが見つからなくて、ピンチヒッターに太夫と才蔵の万歳コンビがかけつけてくれました
今年はトラさんが見つからなくて、ピンチヒッターに太夫と才蔵の万歳コンビがかけつけてくれました

 2022年もあっというまに七草。本年もよろしくお願いいたします。

 我が家では、恵方の方角にあるお寺や神社に初詣に行くのですが、今年の恵方は北北西で、その方角にある馬頭観音様で有名な青谷の妙光院さんにお参りしました。うちは恵方の神社仏閣にお参りするんよと例のユニークな理学療法士さんに話すと「エホウってなんですか?」と質問されて、「節分の恵方巻きの恵方よ。毎年いい方角が決まってるの」と言うと、「ええっ、毎年違うところに初詣に行くんですか!?」とえらくびっくりされて、そこに驚くかとこちらもびっくりでしたが、でも、確かに恵方って私もいまいちよくわからなかったりしてということで、ちょっと調べてみました。

  恵方とは、陰陽道でその年の幸運を司る神様「歳徳神(としとくじん)」のおられる方角のことで、この神様のいる場所は年によって変わり、令和4年は亥と子の間の丁壬におられるので、今年の恵方は北北西ということになります。

 その、我が家からは北北西の方角にある妙光院は日本最大の馬頭観音像をおまつりしており、騎手や馬主など、競馬関係者もたくさんお参りされています。摩耶山の登山口(青谷道)も近くにあって、子どもの頃はよくこの近くで遊んでいました。なんか楽しかったなあ、あの頃はということで、新年に昔をしのぶのもまた一興。そして未来にも思いをはせて。今年もたくさんいいこと楽しいことが起こりますように。