ティーブレイク



今年も1年ありがとうございました

2019/12/31


  今年はお仕事の面ではちょっと厳しい年でしたが、秋に以前テープ起こしを承っていた方から10年ぶりに仕事の依頼があったり、HPから何件かお問い合わせをいただき、これが来年につながるといいななんて思いながら、事務所の大掃除を始めようとした12月26日、下の叔母が入所しているグループホームから電話がかかってきて、叔母がこけて大腿骨を骨折した。入院して手術するので家族さん、すぐ来てくださいということで、突然忙しくなり、入院手続きをしたり(行っても大丈夫なまともな総合病院で一安心)、手術にたちあったり。手術が終わるのを待っていた処置室では、おばあさん患者がセンモウを起こして大暴れ。ナースさんに暴言をはくわ、蹴りを入れるわ、はあ、えらいこっちゃでしたが、叔母の手術は無事成功し、退院後は施設に戻れることになって、本当によかったです。

  ということで、年末はバタバタでしたが、私や家族は、大きな病気もなく、大きな厄難にも見舞われることなく1年過ごすことができて、災害が多い昨今、とてもラッキーだったと思っています。

  いつもお引き立ていただいているお取引先の皆さん、難しい内容や厳しい納期の仕事をお願いしても快く引き受けて完璧な原稿を仕上げてくれる事務所の皆さん、1年間どうもありがとうございました。グルメ友達にしゃべり友達、読書友達とは1年で12冊、いろんな本を楽しみました。ライブを開いたり、手芸の発表会に出展した友達も、楽しいひとときをありがとう!そして、HPを管理してくれているのりさん、今年は新しいHPも作ってくれて、本当にありがとう。

  来たる2020年が皆様にとってもすばらしい年でありますように。来年もどうぞよろしくお願いいたします。


神戸発松江経由大阪着

19/12/29


この子たちがいるので、クリスマスイブには届いてもらわないとね
この子たちがいるので、クリスマスイブには届いてもらわないとね

1224日の午前中着で大阪の友人にゆうパックを送りましたが、いつもは届いたらすぐに連絡してくれるのに、25日の夜になっても何も言ってきません。心配になって郵便追跡を見ると、なんと荷物は松江まで行って、そこから大阪に帰り、25日の夜8時過ぎに友人宅に届いたとなっていました。その後友人からもメールがきて、「誤配でほかの郵便局に行っていて遅くなりました」と平身低頭で謝っていたとのこと。ほかの郵便局って、まさか松江まで行って、1泊してまた帰ってきたとは、あきれはててしまいました。日本の郵便局もちょっと信用できなくなってきたかも。これからはクリスマスプレゼントはもっと早く、遅くとも20日に出そうと思った次第です。


病院いろいろ

2019/12/29


  どこの町にも「行ってはいけない病院」や「行ったら家に帰ってこられない病院」というのがあります。仕事先でお世話になっている方は「天国に一番近い病院」と言っておられました。言い得て妙です。

 あと、「わけのわからない病院」もあって、家が喫茶店だった高校時代の友人が、その地域の「行ってはいけない病院」によくコーヒーを出前したと言っていましたが、「医局や事務所にもってくの?」と聞くと「ううん、病室」という話を聞いて「ええっ」と思ったことがあります。患者さんは、コーヒーどころか、お酒を隠し持ってこそこそ飲んだり、夜になると歓楽街に遊びにいって、病室はもぬけのからだったとか。

 この間、別の友人が、お父さんががんになって・・というので、ええっ、どこの病院にかかってはんの?と聞いたら、「わけのわからない病院」だそうで、「おいおいおいおい~」と心の中で叫んでしまいました。

 「あの、そこには、たとえば救急車でかつぎこまれたりしたのかなあ・・」と聞くと「ううん、近所やから行ってん」。私が「行ったらダメ&わけがわからない」を聞いたのは大昔のことですから、きっと今はまともな病院になったのかなと思いましたが、「まだどこにも転移してないし、もう少し数値があがるまで手術せんでもええ言われてん」に、「おいおいおいおい~」アゲインです。

 でも、そんな病院もこんな病院も、神戸にはたくさんありますが、長く神戸に住んで、2年ほど前に埼玉に引っ越した友人は、病院が1軒しかないから選択肢がないと嘆いていました。これから病院にお世話になるお年頃なので、かなり不安なんだそうです。それに比べたらまだ神戸市民はましなのかなあ。


秘密の芸術空間

2019/12/6


 11月に室生寺の紅葉ライトアップを見に行きました。室生にある民宿むろうのライトアップコースということで、夕方お宿に行き、懐中電灯を借りてから室生寺に向かいます。途中で「地滑りのなんとか」という看板を見つけて、えっ、ここ地滑りがあったの?それは大変だったわねえとか言いながら坂道を下り、室生寺に着くとほどなくライトアップスタート、立派な仁王さんが番をする門をくぐり、けっこうな石段を登った先の五重の塔は、あらら、プロジェクションマッピングの青い龍がくっついています。うーむ、これはなかったほうがいいんじゃないかなあと思いましたが、でもライトアップされた紅葉はとてもきれいで、眼福でした。

 民宿むろうは、私が校正を担当している雑誌クラシズムの前身の大人組の囲炉裏のお宿特集に2回取り上げられていて、校正チェックしているときからここは一度行ってみたいものだと思っていたので、友達のお誘いは渡りに舟だったのですが、囲炉裏と薪ストーブのあるすてきな古民家空間のお食事処でおいしいお野菜の料理や猪鍋をいただき、食後は薪ストーブの前でコーヒーを飲みながらのんびりくつろぎました。https://www.e-murou.com/

 そのとき、夕方見た地滑りの看板についてお宿の人に聞くと、宿から5分ほど登ったらイスラエルの建築家、ダニ・カラヴァンさんがデザインした「室生山上公園芸術の森」なる施設があるそうで、地滑りの跡地ではなくて、地滑り対策として、そこにあった棚田などを整備して、その跡地を公園にしたんだそうです。http://www.city.uda.nara.jp/sanzyoukouen/concept/index.html

 お宿のご家族の皆さんがお薦めしてくれたので、翌朝、行ってみたのですが、ここが日本の原風景の静かな山間に突如現れた超モダンな異次元空間で、芝生敷きの高低差のある広いスペースにオブジェや水辺、木や茂みが見事な配置でデザインされています。しかも外でのぞいていたら、施設の方が声をかけてくださって、なんと入園時間の1時間前に入れていただいて、だれもいないすばらしい空間を満喫できました。


 室生寺もいい雰囲気だったし、お宿もとてもよかったので、またリピートしたいねと言ったのですが、そのときはお宿の上にある秘密の芸術空間もぜひ再訪というか、四季折々に訪ねてみたいものです。


大嘗祭の特産物

2019/11/15


  昨日の神戸新聞に大嘗祭に供えられる全国の特産品の表が出ていました。我が兵庫県は丹波黒大豆、丹波栗、佐用もち大豆に兵庫ノリ、そして干し鯛と、これぞ兵庫県という品揃えです。北海道はバレイショ、山形県はラ・フランス、沖縄はゴーヤーと、なるほど納得の名産品ですが、鳥取のヤマノイモ(ねばりっこ)は、水道筋の鳥取県のお店で時々買うとてもおいしいトロロイモなので、この表は全国各地のおいしいものリストでもあるわと、さっそく切り抜いておきました。香川のキウイフルーツ、宮城のみやぎサーモン、愛媛のサトイモ伊予美人、山梨のあけぼの大豆、チェック、チェックです。


新しい歯医者さん

2019/11/7


 水道筋6丁目の角、昔ケーキ屋のハイジがあったところに新しい歯医者さんができました。「カサノバデンタルクリニック」という看板が出ていて、ええっとびっくり。稀代の色事師カサノバと歯医者さんがどうしても結びつかなくて、一体どういうコンセプト??と思っていたら、水道筋商店街のツイッターで、   カサノバというお名前の歯医者さんが開業したということがわかり、ああそうだったのかと。カサノバ先生はキューバの方だそうです。


万歳考

2019/10/30


バンザーイ
バンザーイ

 1022日に「即位の礼」が執り行われました。朝からテレビにくぎづけでしたが、特に「即位礼正殿の儀」は、取材に来ていたチェコのラジオ局の記者さんが「まるで源氏物語ですぅ~」と大はしゃぎで言われたように、場のしつらえも天皇・皇后両陛下や皇族方の装束も古式ゆかしい王朝風で、まるで平安時代にワープしたかのようでした。

 そんな中で、なんか全然そぐわないなと感じたのが首相の万歳三唱。きっと平安時代に万歳する風習がなかったのだろうとちょっと調べてみたら、果たして、「万歳」が中国から日本に伝わったのは奈良時代ですが、バンザイしながら「バンザイ」と叫ぶのは、明治22年2月11日の大日本帝国憲法発布の日、明治天皇をお迎えするときに、お祝いの気持ちを表わす言葉として「万歳」が選ばれて、それから以降だそうです。

 

 なぜ両手を高くあげるのかはよくわからなかったのですが、バンザイって、はたから見ると、あんまりかっこいい姿ではないなと万歳三唱する首相を見ながら思いました。外国からの参列者もヘンに思ったんじゃないかと思いますが、一番前の列に並んでいた、歴代首相夫人の麻生さんの奥さんが、バンザーイのときに深々とお辞儀をしておられて、これはとてもエレガント。今度バンザイする機会があったら、私も真似しようと思いました。


史上最恐のハロウィン?

2019/10/22


思わず冷蔵庫に貼ってしまいました
思わず冷蔵庫に貼ってしまいました

 郵便受けにハロウィンのチラシが入っていたので見てみると、何と葬儀社のものでした。お葬式会場でハロウィンパーティとは、よくぞ考えついたものだと思いました。某遊園地のゾンビナイトや行くのが禁止されている某団体のトリックオアトリートよりも百倍恐くておもしろそうです。


訂正

2019/10/11


 先日、日本の素朴絵展のかみ代物語絵巻のことをご紹介したのですが、今日の毎日新聞にこの絵巻のことが出ていました。それによると、私が海彦と思っていたのは龍王さんで、得体のしれない動物はやっぱりワニで、それにまたがっているのが海彦でした。早合点で失礼しました。新聞には(巻き替えあり)と出ていたので、違うおもしろい絵が見られるなら、また行ってもみようかな。実は美術館の並びにお漬け物の西利のお店があって、そこで買った添加物や調味料の入っていない自然乳酸発酵のしば漬けがすごくおいしかったので、もし行ったら爆買いしてもいいかななんて思っています。


ゆるカワたの美術

2019/10/5


パネルになった海彦(多分)
パネルになった海彦(多分)

 矢島新さんの「ゆるカワ日本美術史」を読んで、マイブームになっているゆるかわいいですが、本に登場した絵巻や工芸品の実物が見られるということで、西本願寺さん近くの龍谷ミュージアムで開催中の「日本の素朴絵-ゆるい、かわいい、たのしい美術-」に行ってきました。

 素人が描いたのでデッサンが狂っている家の絵、清盛が築島をつくって人身御供に従者を埋めるという凄惨な物語が、ゆるゆるキャラで描かれているのでまるで天国みたいに楽しげな「つきしま絵巻」、ヒツジのショーンの友達の犬みたいな狛犬、指輪物語に出てくるドワーフそっくりの木喰仏、人のよさそうな埴輪の力士、大津絵の間の抜けた雷さんもいい感じですが、七福神の大黒と福禄寿はお笑いキャラらしく、コンビであちこちの作品に出没しています。

 本当にゆるくてかわいくてたのしい展覧会でしたが、思わずエハガキを買ってしまったお気に入りは、雲水さんたちの托鉢の行列を前からと後ろから描いた掛け軸と、大坂城の堀にあらわれた奇獣(現代小学生が描いたみたい)、そして室町時代に書かれた「かみ代物語絵巻」でした。

 「かみ代物語絵巻」は海彦山彦のお話ですが、腕の関節を逆さに曲げて釣り竿を振り回す海彦(多分)と、龍がワニに化けようとしたら失敗してしまったみたいな得体のしれない動物にまたがる山彦(これも多分)がもうツボにはまってはまって。ちょこっと気の重い用事を終えてから行ったのですが、見終わったあとはとってもハッピーな気分になって、にこにこしながら帰ってきました。

龍谷ミュージアム

https://museum.ryukoku.ac.jp/exhibition/sp.html


卓球場?

2019/9/27


 先代の所長はYMCAや朝日カルチャーセンターで速記を教えていました。事務所でも週2回、6時から8時まで速記教室が開かれていて、学生や仕事帰りのOLさんや会社員がけっこうたくさん習いにこられていました。また高校の速記部の指導もしていたので、全国大会の前など、出場する選手たちが最後の特訓にきていたそうです。

 教室には取り囲めば6人ぐらい座れる、大工さんがつくった特注の木の机が4つあったのですが、これが卓球台と同じぐらいの大きさで、よく大漢和辞典をネット代わりに真ん中に並べて卓球をして遊びました。高校のときは、球技大会で卓球の選手になった友達が練習させてとたくさんやってきて、4つの机と大漢和辞典を全部使ってみんなでわいわい楽しんで、教室はすっかり町の卓球場と化していました。

 先日、小学校からの友人の妹さんが、私も速記教室の大きな机で、チリトリをラケットにして卓球をしたことがあると言ったのでびっくりしました。妹さんは少し年が離れているので、お姉さんが高校1年ならまだ小学4年か5年生です。そんな小さい子も速記教室の卓球場に出入りしていたとは。もっと長く続けていたら、もしかしたら愛ちゃんみたいなオリンピック選手が生まれていたかもしれませんね。(チリトリじゃなくて、ちゃんとラケットを使っていましたよ)

  


ふるさとの人形芝居

2019/9/15


往生しまっせ
往生しまっせ

 先日、国立文楽劇場で行われた民芸芸能公演「ふるさとの人形芝居」に行ってきました。「諸国人形めぐり-遣い方のさまざま-」ということで、日本各地からの人形芝居はどれも皆見応えがあったのですが、中でも福岡県吉富町の八幡古表神社の神相撲と、兵庫県南あわじ市の淡路人形芝居がおもしろかったです。
 神相撲は差し上げ式の一人遣い人形で、日本各地の神様が相撲をとって、それを神主さんが淡々と実況中継するのですが、まずは勝ち抜き相撲、一番体の小さい住吉大社の御神様がどんどん勝ち抜いて、最後に巨大な祇園の御神様も投げ飛ばしてしまいます。お次の飛掛相撲は、住吉の神様対五柱の神様の取り組みですが、あっというまに住吉の神様の勝ち、最後は1対11の押し相撲になり、土俵際まで追い込まれながらも、渾身の力をふりしぼった住吉の神様の勝ち~。木彫りの人形なので、ぶつかりあうとガチンガチン音がして、すごい迫力がありました。
 淡路人形芝居の「奥州秀衡有鬠壻 鞍馬山の段」は金売り吉次が茶店の親父に変装して鞍馬山のふもとで腐りかけた田楽を売っているというわけのわからない設定ですが、淡路のお人形は大きいのでなんだか人間が演じているようで、これまたとても迫力がありました。
 この公演では、チラシなどといっしょに紙のオペラグラスをくれたのですが、横にいろいろ注意が書いてあって、「太陽や照明を見ないでください」はわかるけど、「オペラグラスを使用しながら走ったり車を運転しないでください」には、「そんなやつおらへんやろ~」とつっこんでしまいました。


たまねぎ男

2019/9/6


 テレビのワイドショーでは毎日お隣の国のたまねぎ男さんの話題で持ちきりです。むいてもむいても悪行が出てくるのでたまねぎ男とはうまいことつけたものだと、最初はおもしろがっていましたが、でもわが国にもいたるところにたまねぎ男はいるし、もっとたちの悪い、むく量がダントツに多い白菜やキャベツ人間だっているだろう、もういい加減にしてよと思っていましたが、専門家や解説者が入れ代わり立ち代わり出てきて、政治的なこと、外交的なこと、風習の違い、権力者の末路など、いろんなことを教えてくれるので、「ああそうか」「なるほど、そういうことか」といろいろ勉強になりました。時代劇ドラマ(「奇皇后」とか)のゴタゴタが今の時代でも繰り広げられていて、何百年後の人たちは、たまねぎ男さんの物語をテレビ(未来ではどうなっているんでしょう)で見るんでしょうかね。


HPをリニューアルしました

2019/9/1


 この度当社HPをリニューアルしました。古いHPから来てくださった方、いつもありがとうございます。また新しく見つけてくださった方、初めまして。またいろいろと新しいこともやっていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

  ホームのページの長椅子は、今年92の叔母が物心ついた時から家にあったもので、きょうだい5人がお風呂の順番を待つ間、ぎゅうぎゅう詰めになって座っていたとか。戦争も震災も乗り越えたけど、歳月には勝てずにボロボロになっていた長椅子は、ご近所の家具職人、マジカルファニチャーさんの手によって、令和の時代に見事によみがえりました。なんだかリニューアルしたHPに花を添えてくれているみたいです。

  

  


バチカン土産

2019/8/15


バラす前に写真撮っときゃよかった。
バラす前に写真撮っときゃよかった。

 机の中を片づけていたら、ジグソーパズルが出てきました。四角い紙を4つに区切って、サンピエトロ寺院の風景や内装、そして法王様などの写真などで構成されているので、バチカン土産と思われます。法王様は先々代のヨハネ・パウロ二世なので、かなり古いものですが、自分で買ったものなのか、はたまただれかのお土産なのか、全然記憶にないのがおそろしいところです。でもせっかく出てきたし、いっちょやってみるかと、バラバラにして組み合わせていくと、法王様の部分はすぐにできたのですが、あとの3区画がまったく見当がつかなくて、うーん、困った。食卓の端において、通る度にあれこれやるのですが、きょうで10日目、こりゃ完成は無理かなあ。


タマネコさん

2019/7/19


   私はショートカットなので、月に1回美容院に行きますが、カットして1日目と30日目ではえらい違いになるので、できるだけ仕事や友達と会う日の前日に行くようにしていますが、都合がつかなかったり美容院の予約がとれなかったりすると、その間にますます髪がのびて、おさまりがつかなくなってきます。我が家ではそんなもやもやしたヘアスタイルのことを、なぜか「タマネコさんになった」と言っています。(意味、由来はわからず)

    先日、第161回直木賞を大島真寿美さんが受賞されましたが、テレビに映った大島さんは、左側の上のほうがボコッと盛り上がり、右側頭部の髪がシャシャシャと横にはねて、それがタマネコになった時の私の髪形にうりふたつで、ええっと思いました。

   大島さん、なんでご自分がノミネートされている直木賞の発表の日にあわせて美容院に行かなかったのでしょう。今回は無理だから行かなくていいやとあきらめたわけじゃないだろうし、ちょっとニヒルな感じの方に見受けられたので、髪形なんてどうでもいいわと思われたのでしょうか。はたまたなにか忙しくされていて、美容院に行く時間がとれなかったのでしょうか。

   でもタマネコさんになった時の髪型が同じで、受賞作の「渦  妹背山婦女庭訓  魂結」は私の大好きな人形浄瑠璃の世界を描いているとのことで、一気に親近感がわきました。受賞作、ぜひ読んでみなければいけませんね。


ガッチャン

2019/7/13


  中高校時代の友人たちと待ち合わせするとき、三宮集合なら、「じゃガッチャンしたところで」「OK!」となります。その場所は阪急三宮駅の東改札とJR三ノ宮駅の西改札の間あたりなのですが、大阪の人に「阪急とJRがガッチャンしたところで待ってる」というと「??」だったことがありました。でも卒業生と待ち合わせしたときは、ちゃんと通じたことので、これは私の母校独特の言い方でしょうかね。

最近ガッチャンで待ち合わせて行った神戸どうぶつ王国。ナスではありません。コビトカバです。



ロケ地めぐり

2019/6/24


  水谷豊さんが監督した映画「轢き逃げ」は、約3週間にわたり、神戸のあちこちで大規模なロケーション撮影が行われたそうで、映画大好きな友人は同好の士何人かと1日かけてロケ地ツアーをした話を聞かせてくれました。

   5月のある日、 阪急三宮駅で集合し、ポートライナーに乗ってポートピア北公園に行き、この作品のポイントと水谷さんがおっしゃる赤い神戸大橋を見てから、また三宮に戻り、北野の異人館街に行って、北野天満神社で風見鶏の館を眺め、高架下や三宮本通りはよく知っているのでパスして、阪急六甲まで行って、市バスに乗って神戸大学キャンパス内の兼松記念館を見学。ここは映画では警察署になったそうです。そろそろおなかがすいてきたので、おにぎりとお茶でお昼を食べて、歩いてJR六甲道まで降りて、垂水まで行ってアジュール舞子で海と明石大橋を眺め、最後は神戸駅から新開地まで歩いて、いつもお世話になっているCinema KOBEでロケ地ツアー終了。映画ではとってもおしゃれな映画館になっていて、そこでかかっている映画もわざわざ撮影されたものだったそうです。

  友人は、ぜひ行ってみろとロケ地マップをくれました。ほかにもいろいろあって、神戸の魅力満載ですが、これからの季節はちと辛い。10月頃まわってみましょうかね。


ポテトサラダ花魁風

2019/6/16


ゆで卵とパセリを散らしたらよかったかも
ゆで卵とパセリを散らしたらよかったかも

子どもの頃に読んだキュリー夫人の自伝で、ポーランド生まれのキュリー夫人が砂糖大根の畑の中にある家で下宿していたという記述があり、「砂糖大根?なんやそれ」と不思議に思っていたのですが、今思うと砂糖大根とはビーツのことだったんですね。

  旧ソ連邦の終末期に、友人3人とサンクトペテルブルクを旅した時、友人のロシア人の友達が簡易食堂みたいなところに連れていってくれて、そこで夏のボルシチというのを食べました。ビーツがたっぷり入った鮮やかなルビー色の冷たいスープに刻んだゆで卵や緑の香草が散らしてある華やかなもので、とてもおいしかったので、帰ってお料理上手の友人に話すと、ぜひ再現しようということで、鶏ガラでスープをとり、生のキューリやタマネギ、トマトをみじんぎりにして冷たくしたスープに混ぜ、当時は生のビーツなんて売っていないので、缶詰のビーツを刻んでいれたらガスパチョのロシア風みたいな感じで、なかなかおいしくできました。

  そのとき、余ったビーツを入れてポテトサラダをつくったら、なんともえげつない紅色になり、まるで花街のポテトサラダねということで、花魁風と名付けました。砂糖大根が入るのでちょっと甘くなり、これはこれでけっこういけました。

  最近、日本でもビーツができるようになったのか、産直のお店で売っていたので、1つ買ってきて、その日はスティック状に切って生で食べて、残ったら千切りにしてお酢に漬けておいて、ボルシチにしたりポテトサラダにいれたりします。生のせいか紅の色がちょっと不気味ですが、お味はおいしいですよ。 


ばあさん探偵団

2019/6/3


 少年探偵団といえば、江戸川乱歩の明智小五郎シリーズに登場する、明智探偵の助手の小林少年を団長とする、小中学生で構成された子ども探偵団ですが、ちまたにはboysならぬbasans探偵団も存在するそうです。
 友人のお母さんが、ある日、お向いの一人暮らしのおばあさんの姿を全然みかけないということに気がつきました。気になったお母さん、道で会ったお向いのお隣のおばあさんに聞いてみると、こちらもまったく気がついてなかったとのこと。「ほんまあ」とびっくりしたので、お母さんが「息子さんのところに行ってるのかしら」と言うと、ブンブン両手を振って「絶対そんなことない!」と、どうやらお隣の家庭事情をよくご存じの様子です。
 「気になるねえ、どうしたんやろねえ」と心配しつつ別れた2人、さっそく独自に調査を開始しました。お母さんはコープの個配のお兄ちゃんにさぐりを入れて、入院していることを聞き出しました。隣のおばあさんは、大昔に聞いていたケータイ番号を探し出し、電話をかけたら、翌日向こうから電話があって、圧迫骨折して、ただいまリハビリ中ということを聞き出しました。
 その後、探偵たちはお互いの情報を交換して、お向かいのおばあさんは圧迫骨折で入院中。リハビリをしているが、あの年で骨折したらまだしばらく家には帰ってこないだろうという結論を出したそう。しかも、その後お母さんはお向かいの本家筋のおばあさんと郵便局で遭遇し、入院先の病院までつきとめたんですって。
 ばあさん探偵団のリサーチ力おそるべし。現政権は老人も働けと言っていますが、この老人たちなら十分使えるわと友人は言っていました。 


お久しぶりです

19/5/19


 なんと前回の更新から2カ月、その間に年号も平成から令和になってしまいました。長らくのご無沙汰、申しわけありません。実は事務所の引っ越しで、準備と後片付けに右往左往しておりました。引っ越し日は5月1日、令和元旦で、一瞬やったーと思いましたが、引っ越しのおかげでテレビが全然見られなくて、すっかり時代に乗り遅れてしまった気分です。
 引っ越しの人たちは、リーダーは1人で全部のダンボール箱を家から出したり、ものすごい働きぶりでしたが、助手2人がどうもいまいちで、リーダーの足をひっぱりまくる。「これどの部屋ですか?」「お客さんに聞け!」「これどこの部屋ですか?」「箱に書いてくれてはるやろ!」「あっ・・あみど?」「網戸やない、納戸じゃ~」。
 でも、実は私も足をひっぱって、元の事務所で使っていて、引っ越し先でも使っていた大きな事務机が部屋の中に入らなくて、さんざん苦労したリーダーさん、「これ、入りませんわ。半分に切って中に入れて、そこでまたくっつけたらどないですか?」と入り口に放置して帰ってしまいました。
 こういう時は餅は餅屋、事務所のドアをつくってもらった手作り家具屋さんにSOSを求め、なんとか部屋に入る形にしてもらうことにして、引き取ってもらったので入り口も使えるようになってやれやれですが、机がないので整理できず、ダンボール箱が積まれた、それこそ納戸みたいな雰囲気の事務所で仕事をしています。


アマゾネ?

2019/3/30


 先日「Amazone緊急の通知」という題名のメールが届きました。それによると、Amazonプライムのお支払いが滞っているので添付ファイルを開けて手続きしないと会員資格をキャンセルされるそうです。でも会員になっていないのに、どうやって資格をキャンセルするのかな。大体「Amazone」ってなんなんだ、エノケソや青空ひばりの仲間なんでしょうかね。


かわいい象さんの像

2019/3/22


 速記録ができあがると次は納品ですが、大昔は手書き原稿、四半世紀前はフロッピーと打ち出し原稿を封筒に入れて、電車に乗ってお届けに行っていました。東京の出版社に大急ぎで送る時などは、大阪まで行って、航空会社の事務所で受け付けして、朝イチで羽田空港に編集の方に取りにきてもらったりしましたが、それが宅急便になり、メール便になり、今ではパソコンメールで一瞬のうちにご依頼先にお届けできて、本当に便利な世の中になりましたが、お届け前後に映画を見たりデパートに寄ったり、ちょっと寄り道するのも結構楽しみだったので、これができなくなったのはかなり残念なことです。

  でも先日、久しぶりに京都まで打ち出し原稿を納品に行って、帰りはやっぱりちょっと寄り道、西本願寺さんにお参りして、その界隈をうろうろしてきました。

  阿弥陀堂内陣は現在修復中で、阿弥陀如来様もお留守で残念だったのですが、御影堂など拝観して、木の階段に座って靴を履こうとしたそのとき、年寄りのガードマンがババッと走り寄って、お隣の外人さんのカップルを指さして「シューズ!」と怒鳴りつけました。一番下の段に木のすのこみたいなものがおいてあり、そこは土足厳禁らしいのですが、そのすのこに靴をおいて履こうとしていたので、やってきて注意したらしいのです。でもその場にいた全員がすのこの上に靴をおいて履いていたので、外人さんじゃなくて日本人に「そこで靴はいたらいかん」と怒ったらよかったのにと思いました。

  外国で怒られたら、いつまでたっても憶えているんだよなあと、ちょっともやもやした気分で外に出ると、堀川通りの向こうに立派な総門が見えて、その右側奥に、なんだか不思議な建物が建っています。さっそく行ってみると、赤レンガ造りのなんともいえない意匠の建物がどどんと建っていました。案内板によると、明治45年、日本の近代建築を代表する建築家伊東忠太によって設計された「伝道院」という西本願寺関係の建物だそうです。

  西洋建築様式にお寺のような破風をあしらったり、イスラム風の塔がついていたり、これはけっこう好きかもとまわりをぐるりとまわると、これまた不思議な石像が並んでいました。みんななんともいえず不気味でかわいいのですが、中でも、「どーもスイマセン!」って感じの象さんを見ると、もやもや気分もふっとんでしまい、さっそく写真に撮って、ケータイの待ち受けにしています。 


三婆

2019/3/1


去年の夏、レジのおねえさんにバカうけしたオモチャカボチャもずいぶん年老いてしまいました
去年の夏、レジのおねえさんにバカうけしたオモチャカボチャもずいぶん年老いてしまいました

 少し前のことですが、神戸演劇鑑賞会の例会で劇団文化座の「三婆」を観ました。主役はタイトルどおり3人のお婆さんで、パンフレットによると、本妻62歳、義妹60歳、妾58歳と、今の世の中ではこれが婆かという年齢設定です。

  でも本妻と義妹を演じる女優さんが70代半ばの方なので、「三婆」というタイトルも、老人ホームに入る入らないでゴタゴタするストーリーも違和感なく観ていましたが、後半の「あれから10年」という場面で、「私たちもう70歳ね」というセリフに、客席からどよめきと失笑が起こりました。なんだなんだと回りを見ると、観客のほとんどが70代から80代の方たちばかりです。皆さん、舞台上のよぼよぼの60歳ともっとよぼよぼになった70歳になんともいえない感情をもたれたみたいでした。

  果たして帰り道、後ろを歩くご婦人のグループが「あれから10年だから、あの人たち90ぐらいになったんだと思った」「60歳であんなよぼよぼなんて」「私たち75よ。でもめっちゃ元気よね」。たしかに明治生まれの私の祖母は、70歳のときは、背中の丸まった、絵に描いたようなお婆さんでした。でもいまの方たちは全然違いますよね。75歳でも80歳でも、いや90歳でもめっちゃお若いです。 


コロンボさん

2019/2/17


コロンボはイタリア語で鳩という意味です。ということで、今年お初のうぐいす餅・・・。関係ないか。 
コロンボはイタリア語で鳩という意味です。ということで、今年お初のうぐいす餅・・・。関係ないか。 

今、NHKのBSプレミアムで、「刑事コロンボ あなたが選ぶベスト20」というシリーズが放映されています。殺人をおかしたお金持ちや作家や歌手など、いわゆる勝ち組の人を、庶民的でぱっとしないコロンボ警部がじわじわと追い詰めていくストーリーを、子どもだった私は夢中になって見ていました。

  ベスト20作品ということで、20位から順番に放映されるので、毎回いろんな時代のコロンボさんが出てきます。よれよれのレインコートと葉巻、もじゃもじゃ頭はいっしょですが、長い耳の犬を連れている時もあれば、初期の頃はかなりとんがっていて、犯人をガンガン懲らしめたり、部下がいるときもあるし、コープこうべの「ポイント5倍」の曲が流れるときもあるのですが(ポイント5倍の元歌はマザーグースの「おじいさんの数え歌」だそうです)、 コロンボさんの大好物のチリ(チリ・コン・カーン)がまだ出てきてなくて、今週の回が7位なので、もうそろそろ出てくるかなと。

  当時の昭和の小学生には、コロンボさんが食べる得体のしれない赤い豆料理は、なんだか貧乏くさくておいしくなさそうでした。でもなんとなくコロンボさんのイメージにぴったりで、それでよくおぼえているのかもしれませんね。


しょぼっ!

2019/2/3


 先日、母と買い物に出かけたときに、昔ながらの蕎麦屋を見つけたので、引き戸をあけて入ってみました。中は木のテーブルが並び、座面が四角で低い背もたれのついた椅子、奥にはこあがりもあって、なかなかいい感じのお蕎麦屋さんです。

  母は、ある時美々卯のしっぽくそばを食べてそのおいしさに仰天し、それ以来、蕎麦屋ではしっぽくを頼むことにしているというので、私もしっぽくそばを頼みました。

  母いわく、しっぽくそばの定義は、だしまき、分厚く切ったかまぼこ3種、焼き穴子、煮るかゆでるかなんらかの形で調理された鶏肉をスライスしたもの、甘く炊いた干ししいたけとたけのこと梅型にんじんが乗っているというもので、美々卯のしっぽくの具はいい材料をおいしく味付け、それがたっぷりと乗っていたそうです。ほかのお店のしっぽくも、具は大体同じですが、お店独自の味付けやこだわりがあって、やっぱりだしまきはかかせないとか、かまぼこに凝っているお店もあるのよねとか、熱く語るしっぽく話を聞いていると、注文したおそばがやってきました。

  さあ、この店のしっぽくはどうかな~。2人ともわくわくとどんぶりを引き寄せます。…。…。しょぼっ!が第一印象でした。錦糸たまごがひとつまみ、細かく刻んだ鶏肉が3つほど、ものすごく小さなベビーホタテが1個、しいたけ4分の1枚、紙みたいに薄いカマボコが3切れ、以上。なんじゃこりゃとタイガーマスクのエンディング曲を歌いたくなるような殺伐とした気分になりましたが、大人なのでそしらぬ顔でいただいて、ごちそう様と帰ったのですが、店を出たとたん始まって、その後しばらくこのしょぼすぎるしっぽくそばについての熱い語り合い(悪口とも言います)は続いたのでした。

※ブログを書くのでちょっと調べたのですが、美々卯では調理された具が乗ったあたたかいおそばやおうどんは「かやく」でした。同じ形態のものを関東では「おかめ」というそうで、具でおかめさんの顔を表現しているところもあるとか。(結んだ湯葉でリボン、かまぼこでほっぺたとか)しっぽくは長崎の卓袱料理からきているそうです。


梅原先生の授業

2019/1/28


 1月14日、哲学者の梅原猛さんが93歳で亡くなられました。2001年、京都の洛南中学校で行われた梅原先生の仏教の授業が本になりましたが、うちの事務所は速記を担当して、4月から9月まで、週1回東寺の近くの学校に通って、中学3年生といっ しょに授業を受けました。
 当時はまだカセットテープ録音の時代で、教壇の上にマイクと、梅原先生はお声が小さいので、より広い範囲の音が録れるMDもおいて、これで少々教壇から離れても大丈夫と思ったら、先生は全学年が余裕で入る広い教室を左右に歩き回りながらお話 しされて、1回目の授業はひどい録音状態で真っ青になりましたが、2回目からはマイクを通した録音を借りることができてやれやれでした。
 梅原先生にとって、中学生を教えるのは初めてのことなので、いろいろと見当がつかず、毎回の準備がとても大変だったそうですが、難しい内容を、ていねいにやさしい言葉で教えてくださいました。
 仏教の授業はとても好評で、翌年は第二弾で道徳の授業があり、大人にも教えてほしいということで、京都の朝日カルチャーセンターで、「仏になろう」という講座も開かれました。この2つも本になりました。
 東寺での現地実習や生徒たちのディベートなど、大変だったけど楽しい思い出です。当時、いっしょに授業を受けた生徒たちは、今は33歳、社会の中枢でバリバリと働いておられることでしょう。そしてつい最近までお元気に活躍しておられた梅原先 生。まさにスーパーな方でした。 


今年もよろしくお願いします

2019/1/21


 年があけたと思ったらもう1月も後半になってしまってびっくりです。

 私事ですが、ただいま家を建て直していて、今は六甲に仮住まいしています。年越しも六甲だったので、めったにできない経験をと、大晦日の夜、六甲カトリック教会のミサに行って、終了後、信者の方の仲間に入れていただき、神父さんのカウントダウンで2019年の新年をお祝いしました。

  さて今年は亥年ですが、いつも写真を撮るこまこましたものが引っ越しの荷物のどこかに入って見つからないので、古い家からもってきた得体のしれない木彫りの動物君にイノシシの代わりを務めてもらうことにしました。今年もどうぞよろしくお願いします。