ティーブレイク


今年もお世話になりました

2016/12/31


 27日でとりあえず今年最後の仕事も終了し、昨日、きょうとお節の食材調達にせっせと水道筋に買い出しに出かけています。弟妹の家族も帰省するので、お米も買わなくちゃと、ぬか漬けのぬかをもらっているお米屋さんに行くと、大きなサバネコが入り口に座っていました。中から出てきたおばさんに、「ちゃんと留守番してかしこいネコねえ」と言うと、これは野良ちゃんで、お米屋さんのネコの仲良しなんだとか。お客さんが来ると、脇にのく、なかなかお行儀のいいネコで、忙しい年末にほっこり温かい気分になりました。
 うちの事務所はいろんなジャンルからお仕事をいただくのですが、今年はなぜか内容や関わっておられる方が少しずつリンクしていることが多くて、同じテーマがエネルギー関係とエコロジーと民俗学から語られたり、長いお付き合いの取引先の方と私の友人が知り合いだったことがわかったり、その仲間の一人が、また違う取引先の理事をされていたり、ご縁の糸がくるりとつながったことがいくつもありました。長く仕事をしているとそんなこともあるのかな、いやいや今年だけかな、いやいやいや、来年もそんな感じでいろいろつながっていくのかな、そんなことを考えている年の瀬です。
 取引先の皆さん、事務所の皆さん、私の友人、知人、家族の皆さん、ご縁があってこのブログを見てくださっている皆さん、そしてホームページの面倒を見てくれているのりさん、今年も1年ありがとうございました。どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。来年もどうぞよろしくお願いいたします。 


てんてこ舞い

2016/12/27


 今年は11月末からテープ起こしや雑誌の校正で忙しくなっていたのですが、連休前に、古い馴染みのお得意様2件からお仕事が入って、事務所の人たちにがんばってもらって、なんとか目処がついた土曜日の夕方、予約していた美容院に出かけたら、なんと4月に入った助手の兄ちゃんが、12月の給料もらった翌日、姿をくらましてしまったそうで、先生は超ハイテンション(というかやけくそですね)の孤軍奮闘のてんてこ舞いでがんばっておられました。
 「そんな悪い子は絶対バチが当たるに違いないわ」 と言うと、「いや、僕もバチが当たったんです。 実は今年厄年なんですよ。こんなひどい目にあうのは厄年だからに違いないっすよ」 「だったらあと少しだからなんとかやりすごせ。来年はいい年になるよ」 「イナガキさん、節分まで今年は続いているんですよ~。来年まであと1月あるんですよ~」。
 先生には気の毒だけど、うちは連休前に仕事を頼んでも、無理をきいてくれる速記士さんばかりで、本当にありがたいと思いました。今年もあと少し、がんばりましょう。


新春文楽公演

2016/12/11


 文楽友の会の会報に新春文楽公演の紹介が出ていました。私がいつも行くのは第2部の夜の部なのですが、今回は「染模様妹背門松」、お染久松の物語です。
 お染久松というと、久松の故郷の野崎村を舞台に、久松とお染、そして久松の許嫁のおみつの三角関係を描いた野崎村の段が有名ですが、今回は大坂の油屋が舞台で、お染の兄さんや婿候補、お染に横恋慕する番頭などが出てきて、へえ、こんなの見たことないわですが、この横恋慕する番頭の善六を遣うのが桐竹勘十郎さんで、俄然楽しみになってきました。
 勘十郎さんは、玉男さん、和生さんとともに文楽をしょって立っている人形遣いのスターさんで、立役、女形、妖怪や狐など、ノーマルから化け物までオールマイティにこなされますが、ものすごく癖のある役、例えばドケチ性悪エロ婆さんなんてもう天下一品なので、この番頭もきっとめちゃくちゃおもしろいんでしょう。前代未聞の大喜劇かもしれませんね。 


ミステリー忘年会

2016/12/5


  私は翻訳ミステリー大賞シンジケートの神戸読書会に参加しているのですが、その忘年会に行ってきました。12人集まって、おいしいイタリアンを食べながら、ミステリーはもちろん、シンゴジラや鬼平犯科帳、昔なつかし大映ドラマ、バレエにワープロの親指シフトなどなど、次々と話題が出て、楽しい一時を過ごしました。
 4人に1皿ずつお料理が出たのですが、最後のデザートも大皿盛りで、ふととなりのお皿を見ると、なんだか惨憺たる殺人現場みたいな感じだったので、私たちのところも殺人現場にしちゃいましょうと、前の席の人とケーキでめちゃくちゃぬぐったあとが写真のお皿です。でも意外ときれいですね。ちょっと残念。 となりのお皿は本当にすごかったんですよ~。 


大穴

2016/11/10


 次期アメリカ大統領選挙にドナルド・トランプさんが勝利して世界中が大騒ぎになりましたが、私は前日の福岡の道路陥没に、世の中何が起こるかわからないとつくづく思ったので、大都市の駅前の目抜き通りにあんな大穴があくんだもの、そりゃトランプが大統領になったっておかしないわと妙に納得してしまいました。 


ジゴロ

2016/10/11


 阪急沿線の高級住宅地の駅の近くにあるビストロのカウンターに陣取って、友人3人と親の介護や自身の体の不調をネタにショボショボ盛り上がっていると、ご常連さんが入ってこられました。見事な銀髪の紳士と全身高級ブランドでかためているけど、それが全然悪めだちしていないすてきなマダムのカップルです。60代後半ぐらいのお二人は、ご夫婦ではなく親しいお友達って感じでしたが、マダムはなぜか怒り狂っておられます。バーンと扉をあけてドスドスドスと入ってくると、すごい勢いで椅子に座り、「どうせあいつはジゴロなのよ!」と言い放ちました。
 ジゴロ!宝塚歌劇でしか聞いたことがない言葉です。ジゴロって現実世界にいるのか、さすが阪急沿線の高級住宅地と感心しましたが、家に帰り、広辞苑で調べたら「ジゴロ(gigoloフランス語)女にたかって生活する男。男妾。ひも」とありました。な~んだ、そういう人なら、阪神沿線にも南海沿線にもJR沿線にだってたくさんいますよね。 


スゲー!カッケー!

2016/9/29


 9月の第3土曜日、久しぶりに摩耶山上のリュックサックマーケットに参加しました。今回の売り物はハーモニカが4本、書道で使う水滴が5個、そして定番の速記学習ノートが2冊、全品 200円の 200均ショップです。
 商品を並べていると、ワイヤーでつくったトンボのアクセサリーを売っているお隣の店主さんがハーモニカを買ってくれました。これは幸先いいぞと喜んでいたら、女子高生が速記学習ノートに興味を示してくれて、なんとお買い上げいただきました。速記に反応するのは中高年の人なので、えっ、買ってくれるの、いいの?だいじょぶ?となんだかおろおろしてしまいましたが、ざざっと書き方を説明し、わからなかったら連絡してきてね、ありがとうねとお別れしました。
 高校生が速記ノートを買ってくれたのは想定外の出来事で、嬉しいなあ、でもびっくりだなあと思っていると、今度は大学生のグループが通りかかり、一人の男子学生が「あ~っ、これ、速記だよ」としゃがみこんでノートを見始めたので、えっえっ、きょうは一体どうしたんだとまたまたびっくりしてしまいました。
 速記を知ってる男子くんに引き寄せられて、7、8人の仲間がわらわらと集まってきました。男子くんいわく、就活の時に速記のできる女子大生に出会ったそうで、速記文字でメモをとる姿がめっちゃかっこよかったそうです。その女子に教えてもらったのか、「速記って何?」という仲間に、「国会で記録つくってる人よ」とか「裁判所にもいはるねんで」とか、いつも私が説明することを仲間たちに話してくれました。
 男子くん、仲間たちに「速記を使うとすげー早口でも全部書けるねんで。すごくね?」と言うと、皆、「スゲー!」「カッケー!」と大絶賛してくれました。長年この仕事をやっているけどこんなにほめ讃えられたことは初めてです。そうか、すごいのか、かっこいいのかと、しみじみ思った山頂の昼下がりでした。 


JR大回り乗車

2016/9/6


 夏の終わり、大回り乗車にチャレンジしました。大回り乗車とは、JRの東京や大阪、福岡など大都市近郊区間内に限り、1区間のキップ代であえて遠回りして乗ってもOKというものです。
 私は最初、途中下車しなければ、日本全国どこまでも行って帰ってこられると思っていたのですが、乗る前にネットで調べてみると、区間内でしか乗れなかったり、乗車経路(駅)が重複したらいけないというのがわかりました。私が乗ろうと思っていた播但線は大阪近郊区間には入っていなかったので、急遽計画を立て直して決行したのが以下のとおりです。
 まず三ノ宮駅から加古川駅に行き、有名な姫路の駅そば(麺が中華そば)で腹ごしらえをして、加古川線で谷川を目指します。加古川線へは改札を通らなければならないのですが、「大回りをしています」というと、すぐに通してくれました。
 すだれのかかった待合室で待って、1両編成のワンマン電車でトコトコと谷川駅へ。30分ほど待ったあと、今度は福知山線の普通電車に乗り篠山口まで。ここで快速に乗り換え尼崎へ。 エキナカカフェで一休みして、普通電車に乗って、三ノ宮の1つ手前の灘駅まで帰ってきました。

 11時ごろ三ノ宮を出て、灘駅に帰ってきたのは6時前でした。車窓からは須磨の海、ほんの少し色づいた      稲穂が広がる田園風景、電森林浴ができそうな木漏れ日の風景が楽しめます。「ひなびた駅の昼~さが~り~♪」だった谷川駅にはコスモスが揺れていたし、篠山口までは川代渓谷が楽しめました。

  今回は一人でのんびりぼんやり乗りましたが、もし連れがいたら、心ゆくまでおしゃべりが楽しめそうです。お菓子をたんまり買い込んで、琵琶湖一周コース、和歌山から桜井に行って奈良を通って京都コース、どれだけ時間がかかるやら・・・。よし、次の女子会は大回り乗車を提案しよう。でも乗り合わせたお客さんはめっちゃ迷惑ですね。


歌舞伎は安泰

2016/8/22


 先日、録画しておいたNHKEテレの「古典芸能への招待・団菊祭五月大歌舞伎」を鑑賞しました。まずは「寺子屋」。若手中心のメンバーで、松緑さんが寺子屋の先生、海老蔵さんと菊之助さんが寺子屋に子どもを預ける夫婦役です。
 菊之助さんは違和感はないのですが、海老蔵さん演じる松王丸は敵をあざむくために仮病をよそおっていて、そのせいですごい髪形になっています。50日間のばしっぱなしという『油付箱鬢五十日前茶筅』、通称『五十日』という鬘をかぶっておられるのですが、細面で白塗りの海老蔵さんがかぶると、毛皮の帽子を被ったロシア女性みたいで、なんか違和感ありありでした。松緑さんも、えっ、新劇?と思われるような現代的なメイクで、寺子屋というよりもジャージが似合う体育の先生みたいです。
 うーむと思いましたが、気を取り直して、お次は「楼門五三桐」、石川五右衛門と豊臣秀吉がモデルの真柴久吉のかけあいのシーンが有名ですが、さっきの松王丸が『五十日』なら、今度の五右衛門の鬘は『百日』で、当然もっとすごいボリュームなのですが、五右衛門に扮した中村吉右衛門さん、もうビタビタに決まっていて、めちゃくちゃかっこいいのです。これはどういうことだろうとよく見てみると、顔の幅が海老蔵さんよりも倍ぐらいあるので、それで鬘がしっくりおさまっているんだと納得しました。久吉役の菊五郎さんもはんなりと上品で、さすがベテランは安心して見ていられるなあと、この回は大満足でした。
 そして最後は、菊之助さんの息子の和史くん初お目見えの「勢獅子音羽花籠」、音羽屋ゆかりの役者さんがお祝いにかけつけるおめでたい演目です。ここでも巨大な芸者や、やたら手足が長く腰の位置の高い若手がたくさん出てきて、これから歌舞伎はどうなるのかと心配しましたが、獅子舞を演じた今をときめく松也さんが獅子頭をとってパッと見得を切ると、あら~っ、かっこいい~!若手もすてき~ということで、口上は出来なかったけど(まだ2歳ですもんね)、お父さんに抱かれて健気に手を振る和史くんともども、歌舞伎はまだまだ大丈夫と一安心したのでした。 


大文字焼き

2016/8/16


 この間、知り合いの大学の先生が企画された講演会を京都まで聞きに行きました。講師は東京からこられた女性の方でしたが、京都で一般の聴衆を相手に話すということで、かなり緊張&警戒をされていて、どうぞお手柔らかにと京都のぶぶ漬けの話などを枕に話してから本題に入っていったのですが、8月16日の大文字山の送り火のことを「大文字焼き」と言われて、おっと地雷を踏んだと思いました。きっと会が終わったあと、集まったおじいさんたちは「大文字焼きやて」「お饅頭のことですやろか」とか言いながら帰路についたに違いありません。 


応援曲

2016/8/14


 神戸新聞のコラムで、甲子園で高校野球の応援で使われる吹奏楽の曲のことを取り上げていました。応援曲の定番「アフリカンシンフォニー」は、智辯学園の応援団が始めたもので、それにちなんで「智辯」とも呼ばれているそうです。
 2年前のブログで、姪っこの高校が地方大会の決勝戦まで進んで、残念ながら準決勝だったということを書きましたが、なんと翌年の春のセンバツ代表校になって、吹奏楽部も甲子園にやってきたので、これはめったにないことと、私も甲子園に行ってきました。
 テレビで見ていてもにぎやかな応援合戦ですが、どういうふうに指示を出すんだろうと思ったら、応援団の一人が曲名を書いたパネルを見せると、吹奏楽部が演奏し、応援団&一般応援団が立ち上がって歌って踊るという感じで、「アフリカンシンフォニー」は「お~うお~うお~う」、「ねらいうち」は「うらら、うらら♪」、「どかん」というのもあって、これは「ドカンと一発♪チャチャチャ」とチャチャチャで手を叩きます。
 学校オリジナルの曲もあり、チャンスやピンチや、とっておきのときに出すみたいでしたが、最後、もうアカン、追いつかんとなったら、学校オリジナル曲ばかりを繰り出して、応援団も気合をいれて歌って踊ったらかなりへとへと、汗だくになりました。  3月なのにすでに暑かった甲子園、夏はさぞやと思います。球児はもちろん、応援する皆さんもがんばってくださいね。 


リコピン!カロテン!

2016/7/20


オレンジ色と紫色は合いませんねえ
オレンジ色と紫色は合いませんねえ

   知り合いが夏の野菜をたくさん送ってくれました。ピーマンやキュウリやナスも嬉しいけど、中でも完熟してからもいだトマトは、スーパーのものとは全然味が違いま す。さっそくお昼にいただきましたが、常備菜のニンジンと紫玉ねぎのピクルスとパプリカ(まるごとガス火で真っ黒けに焼いて、紙袋に入れて蒸らし、焦げた皮をむい たもの)といっしょにお皿に盛ると、いろんな赤がなんとも毒々しい一品になりました。


書評

2016/7/12


 私は小さな読書会に参加しています。もう20年以上続いていて、先月で 224回になりました。ということは、 224冊も読んだんだということで、ちりも積もれば山となるとはこのことだわと我ながら感心しています。
 5、6人のメンバーが持ち回りで報告者になり、レジメを作って、当日発表し、意見をまとめて出席者に郵送するという、報告者になるとなかなか大変ですが、でも自分が絶対読まない本が読めたり、自分では絶対に考えつかない意見を聞いたりするのはとてもありがたいことで、毎月1回、いそいそと大阪まで出かけていっています。
 先月の本は『片手の郵便配達人』、ドイツの女流作家が書いた小説で、みすず書房から出ている単行本です。単行本はお高いので、図書館で借りようと2カ月前に予約をいれたら、神戸市立図書館ではなんと35人待ちでした。35人なんていつ回ってくるかわからないからやめたほうがいいのではと、1月前の読書会で提案したら、大阪や奈良からの出席者は予約ゼロ、すぐ借りれたとのこと。なんで神戸だけでブームが起こっているんだろう?? と不思議でしたが、読書会当日、発表者が、「神戸新聞の書評で紹介されていたから」ということで、ああ、そういうことかと納得しました。
 私は購入した人から借りて読みましたが、これは本当に読んでよかったと思いました。いまだに順番が回ってこないので、神戸市民はもう少しあとから予約したらいいと思いますが、ほかの市の方はぜひ読んでみてください。第二次世界対戦下のドイツの山村の自然描写やそこで生活する人たちの日々の営みを淡々と描いた童話のような昔話のようなお話でしたが・・・。読後感もぜひ聞かせていただきたいものです。


せこい

2016/6/19


 厚顔無恥という言葉がぴったりの舛添東京都知事、とうとうやめてしまいましたが、テレビのニュースで都議会の議場がよく中継されていて、東京都議会では速記士は一人だけなんだとか、結構若い男性が働いているのねとか、長時間待機して大変だわとか思っていました。
 舛添さんのことを、全国の人が 「せこい」 と言っていましたが、 「せこい」 は関西の言葉なので、東京じゃ 「みみっちい」 というんじゃない?と東京出身の母に聞くと、「うーん、みみっちいはちょっと違うな」。じゃ 「いじましい」 かな。 「いじましいも違うよねえ。ケチもドケチも違うし、やっぱりせこいが一番ぴったりくるわ」 とのことでした。
 ところで私の高校時代からの友人のセコは、名前がセツコでもセコタでもなく、せこいことばかりしていたのでセコと呼ばれていました。せこいからセコなんて、よく考えたらいじめの一種かもしれませんが、本人は全然気にしていなくて、今もメールに 「byセコ」 とか書いてくるので、まあ大丈夫なんでしょう。 


よけいなことするな~!

2016/5/31


 友達がパソコンの電源を切らなかったら、夜中に勝手にウインドウズ10 にアップグレードされてもとに戻すのに大変だったという話を4月の中旬に聞いて、私のワープロのソフトはウインドウズ10 には対応してないので、勝手にグレードアップされたらそりゃ困るわということで、それからは席を離れるときは電源を切るようにしていたのですが、この間、ついうっかり電源を入れたままお昼を食べにいって、帰って来たら、うわ~っ、しまった~、勝手にアップグレードされちゃってるじゃないか!
 パソコン音痴の悲しいさがで、得体のしれない画面を見たとたん、反射的に電源を切ってしまって、せっかく打った文章をパーにするわ、ウインドウズ10 を消すのに四苦八苦するわ。まったくひどい目にあいました。頼んでもないのに勝手なことしやがって。本当に大迷惑。マイクロソフトったら、なんでこんなことするんでしょうね。 


行ってみないとわからない

2016/5/4


連休前半の5月1日、母を誘って藤の花でも見に行くかとネットで検索したら、明石市の住吉神社がヒットしました。 JRと山陽電車を乗り継いで魚住駅下車、海側に6、7分歩くと神社に到着。藤はちょっと時期を過ぎていたのですが、でもまだまだ きれいだったし、1672年に建てられた能舞台では能楽会が行われていて雅びないい感じ、お茶席もでていたので、柏餅と抹茶で一服しました。

  山陽の駅に「ぼたんの寺・徒歩10分」という案内が出ていて、そこも行くことにしたのですが、母には遠い道のりだったらしく、 道中ぐたぐた言っていましたが、やっとついたぼたんの寺、薬師院のぼたん園はとてもゴージャスで、ぼたんはボンボンあるし、 クレマチスやおだまき、ナスタチウムにマーガレット、山吹やモッコウバラもあったな、いろんな種類の春の花がぼたんの足元や背景にとてもすてきに配置されていて、園芸好きの母は大喜び、いきなり元気になりました。

  帰りは、近くをコミュニティバスが通っていることをお寺の人に聞き、バス停に行ってみたら、1時間に1本のバスが5分後にやってきてラッキー!とっても楽ちんにJR魚住駅に到着しました。

  藤の花を見に行ったのに、おまけというか、それ以上のものが次々と楽しめて、やっぱり行ってみないとわからないよねえと思った次第です。母からは、来年も行きたいので、明石のコミュニティバスをよく研究しておけという指令が出ています。

 

住吉神社のついたちまいりのスタンプ。お碗は豆腐汁だそうです。


救援物資

2016/4/21


 九州で大変な震災が起こりました。毎日、被災地の様子がテレビで映し出されて、20年前に阪神淡路大震災を経験したものとしては、 なんともつらく共感してしまうのですが、先日、仕分けが出来ないのでそのまま放置されている山積みのダンボール箱の救援物資がおいてある体育館の映像を見て、 20年前、避難所の小学校に届いたとんでもない救援物資のことを思い出してしまいました。
 避難所でお弁当を配るボランティアをしていたら、「衣料品が届いたので仕分け手伝って」と婦人会のおばさんが呼びに来て、教室に積んであるダンボール箱を あけて中身を出していったのですが、出てくるもののほとんどが「なんじゃこりゃ」でした。
 さびついて多分開かないであろう雨傘の束、水着、ホステスさんが着るようなヒラヒラドレス、はきつぶしたスニーカー、汚い長靴、エプロン、前掛け、 しわくちゃのワイシャツ、きわめつけは、直線裁ちのブラウスとワンピース。 創刊当初の暮らしの手帖を見てつくったのかと思われる、あちこち黄ばんだ超古着です。 真冬の被災地に水着送るか?木綿の袖なしワンピース送るか?一体何考えてるんやと、みんなで大いに憤慨しました。
 それから3年ほどして、とある集まりで地震の話になったとき、「私、阪神淡路のとき、タンス2棹救援物資に出してん。いらんもん整理できてよかったわ」 とのたまう女性がいて、「クワ~ッ!」と思いました。今思い出しても腹がたちます。今度の被災地でも、そんなものが送られてこなかったらいいのですが。


あっというまに4月も半ば

2016/4/13


 1月は行く、2月は逃げる、3月は去るで、ドタバタドタバタしているうちに、4月も半ばになってしまいました。去年はこの時期 わりと余裕があって、あちこちお花見に出かけたりしましたが、今年は王子動物園の夜桜通り抜けに1日早く行ってしまい、人っ子一 人いない真っ暗闇に仰天&トンマな自分    の行動にがっかりして、その後すっかり行く気がうせて、家から駅への行き帰りに歩きお花見をしたぐらいで終わってしまったのですが、 大きな桜が終わるころ、うちの庭の、例の全然花がつかなかったうこん桜が、今年、初めて花をつけました。 毎年勝手に出てくるすみれの花もきれいに咲いて、いや~、やっぱり春っていいなあとしみじみしています。



夷酋列像

2016/3/7


 今、朝日新聞の夕刊に昨年11月7日に亡くなられた宇江佐真理さんの「うめ婆行状記」が連載されています。宇江佐さんは乳がんに罹患され、 闘病生活を送りながら作家活動を続けておられました。「うめ婆」は亡くなる2日前に書き終えた遺作です。
 私は宇江佐さんの作品はこの「うめ婆」が初めてだったのですが、なんともかんともおもしろくて、これまで知らなくて本当にもったいなかったと、 さっそく何冊か読んでみたのですが、その中の1冊、「桜花は見た」に収められた「夷酋列像」のタイトルを見て、はてこれはどこかで見たような・・そうだ、 いま千里のみんぱくでやっている特別展「夷酋列像―蝦夷地イメージをめぐる人・物・世界―」だと思い当たりました。
 宇江佐さんの短篇小説「夷酋列像」は、フランス・ブザンソン美術考古博物館所蔵の「夷酋列像」を描いた画家、松前藩の蠣崎波響の生涯を描いたもので、 「夷酋列像」のモデルになったアイヌの人たちをスケッチする場面などが出てきてきます。もちろんフィクションですが、この絵が描かれた時代、モデルになった人たちや 画家の心情が宇江佐さんを通して語られていて、みんぱくの特別展、ぜひ行かなければと思いました。
 「うめ婆」からつながっていったみんぱくの特別展ですが、なんと常設展示のアイヌの家の屋根が焼けたとかで、めったに出ないインターネットニュースや新聞の社会面に 大きく出ていてびっくりしました。これも何かが作用してつながっていっているのかもしれませんね。 


紙皿食堂

2016/2/15


 今週末、2月20日、21日に神戸市灘区王子公園駅から東に歩いて約5分の水道筋商店街の北に平行してある中央市場で紙皿食堂というイベントがあります。 これは、市場内のお店をめぐってテイクアウトのおかずをちょこちょこ買い、それを用意された紙皿に乗せてもらってイートインコーナーでいただくという催しで、今回が第3回目です。
 写真は第1回目のもので、家が近いので持ち帰って食べたのですが、第2回目は、お刺身やお鮨、揚げたてコロッケにおかず屋さんのおいしいお惣菜を買い込み、 酒屋さんで缶ビールも買ってきて、イートインコーナーで食べました。マリネ風のサラダにケッパーが入っていたり、本格的な握り鮨や小振りのマグロの解体ショーなどもあって、 市場といってもあなどるなかれ、製麺小売のお店と鰹節屋のコラボで、熱々おうどんも食べられます。(あっというまに売り切れますが)
 私はスーパーよりも市場が好きで、最近の市場の廃れ様に心を痛めていたのですが、この催しには、小学生の子どものいるファミリーがたくさん来ているし、どこで聞いたのか、 外人さんもけっこう来てはります。これを機会に市場にお買い物に来てほしいなと願いながら、なんだかとっても楽しい市場体験、お時間があればぜひいらしてください。 

 ※詳しいことは「紙皿食堂」で検索! 


超早口

2016/2/10


 先日の甘利さんのテレビ会見のように、人間、なにかごまかそうとすると早口になります。時々かかってくる勧誘の電話もたいてい早口で、転じて、早口電話はあやしい、すぐに切ろうとなってしまいます。
 そんな勧誘早口電話でも、話している内容は一応わかりますが、この間かかってきた電話は、これに比べたらなにもかも全然のろのろだわと思われるほどの超早口でした。受話器をとると「テテテテトトトト」しか聞こえず、「○○市役所」「××課」がなんとかキャッチできましたが、これでは全然わけがわかりません。あせって「えっ、なんですか、なんですか」と言うと、瞬間ほんの少し速度が緩みましたが、すぐに「テテテテトトトト」に戻ってしまいました。でも「ファクス」が聞き取れたので、やれやれと待機して、送ってきたファクスでなんとか対応できたのですが、この速記検定1級でも書けなそうな超早口、仕事先で遭遇したら、さぞや困るでしょうね。 


春団治さん

2016/1/17


 戦後、上方落語を隆盛に導いた四天王の最後の1人、三代目桂春団治さんが亡くなられました。春団治さんといえば、シュッと羽織を脱ぐしぐさが粋でかっこよくて、 また枕噺なしに本筋に入っていくのも特徴で、小さな声で物静かに語られるのですが、登場人物の小憎たらしい悪ガキの会話は絶品だし、NHKの朝の連続ドラマ「あさが来た」 の新次郎さんみたいな若旦さんが、「ほな、いこか」と歩きだしたらいきなり超スピードになり、最後は腰の横から「スタスタスタスタ」という字が出ているようなすごい勢いに 会場バカうけ、いろんな面を見せてくれる、超ベテランのお師匠さんでした。
 昔、米朝さんのお弟子さんが枕噺で、「林家さんとこは人がいなくて、笑福亭さんとこは喧嘩ばっかり、春団治さんとこは病人だらけ」とか言ってましたが、結局春団治さんが一番長生きしはったんですね。あのシュッと羽織を脱ぐしぐさ、もう1回、いや何回でも見たかったのですが。


新年おめでとうございます

2016/1/7


あっというまに新年も7日になってしまいました。

 

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 写真は家にあったおサルさんズです。真ん中のは、多分御幣を持っていたはずで、新しいのを楊枝と半紙で作ろうとしましたが、案の定できなかったので、 小菊を持たせました。ガラスのは裏に Made in Russia と書かれた紙が貼ってあり、おや、ロシアのおサルさんだったのとびっくり。

 こうして集合したら、おサルってやっぱり赤なんですね。今年は赤々とにぎやかにがんばることにしましょう。

ロシアのおサルにはウラジーミルという名前をつけました
ロシアのおサルにはウラジーミルという名前をつけました