ティーブレイク


来年もよろしくお願いします

2015/12/31


 近所の奄美大島出身のおばさんが、故郷から送ってきたからと、テッポウユリをおすそ分けしてくれました。庭の南天やユズ、スイセン等といっしょに 投げ入れにして玄関に飾ると、ユリやスイセンのいい香りがただよい、お正月らしい雰囲気になってきました。
 今年は、天候が不順だったり、政治的に動きがあったり、世界の各地でテロが起こったり、けっこういろいろありましたが、私個人としては、わりと平穏無事な1年 だったような気がします。(なにかあってもすっかり忘れてしまったとか憶えていないとかいうことだと思いますが)
 夏バテが長引いて11月ごろまでゴタゴタしていたり、骨折の古傷を手術しなおしてただいまリハビリ中の身内の老人さんたちも元気になったし、事務所の人や友人知人 のご家族で大病を患われた方も、来年に持ち越すことなく無事に回復されたようで、本当になによりでした。
 取引先の皆さん、事務所の皆さん、友人・知人の皆さん、そしてご縁があってこのブログを見てくださっている皆さん、今年も1年ありがとうございました。 HPをみてくれているのりさんも、ほんと、お世話になりました。どうもありがとう。皆さんよいお年をお迎えください。来る年もどうぞよろしくお願いいたします。 


京都の年末

2015/12/29


 毎年26、27日に京都で泊まりがけの仕事があります。今年で15年目になるのですが、行き始めたころは、27日はすでに休みに入っている店も多く、 静かな中にもうすぐお正月が来る感がただようオフィス街や商店街を通りながら帰ったものですが、ここ2、3年は、国内外からの観光客でしょうか、 四条河原町あたりは押すな押すなの大賑わいで、なんだか隔世の感があるなあと思いながら帰ってきました。
 作家の池波正太郎さんが、オリンピック以降、東京では消滅してしまった江戸時代の情緒がまだ残っているうちにと、せっせと年末の京都に通ったという エッセーを読んだことがありますが、池波さんが今の年末の京都を見たら、きっとびっくりするでしょうね。 


交換プレゼント

2015/12/23


 毎年恒例、我が家のクリスマスですが、いろいろ飲み食いしたあとはプレゼントタイムとなります。まずは1000円の予算でそれぞれが用意した交換プレゼントで、 もう何十年も前から、兄があみだくじをつくって、あたった順番にとりにいくのですが、交換プレゼントって、プレゼントも個性がでますが、もらうほうも、 そのプレゼントに一番ふさわしい人が手に入れるなあと、いつ も感心してしまいます。
 写真は、上の叔母にあたった、ヘンなクリスマス人形です。スイッチを押すと、ぐねぐねうごめきながら ♪ジングルベル、ジングルベル♪ と騒ぎ、時々2回転します。 困惑する叔母に悪いけど、涙が出るほど笑ってしまいました。 


ハロウィンナイト

2015/11/10


魔女の指クッキーをつくってみましたが、ふくれすぎて、足の指クッキーになってしまいました
魔女の指クッキーをつくってみましたが、ふくれすぎて、足の指クッキーになってしまいました

 10月31日の夜、用事で出向いた梅田で、ゾンビや血のり化粧の団体に何組も遭遇して、ハロウィンもずいぶん浸透してきたんだなあと思い ましたが、私がみかけたゾンビもミイラも妙に腰がひけていて、暗いと ころでたむろっているだけだし、血のり化粧の女の子は、通りすがりの おばさんに「あんた、どないしたん。大丈夫?」と心配されて困っていま した。ハロウィンの夜、ゾンビたちが正々堂々と日本の街を歩けるのには、まだまだ時間がかかりそうですね。


昔からそうだったんだ

2015/10/31


 物置の整理していたら、古いハガキが出てきました。水害のことが書いてあるので、「細雪」などにも記述のある阪神大水害が起こった昭和13年、77年前の8月に、 当時小学校5年生だった上の叔母が、名古屋の親戚の家に滞在している中学1年生の父に出したハガキだということがわかりました。
 「兄さんお手紙ありがたうございます。おもしろいいろいろなお話を聞いて私たちはつまらないと思っております」
 「バス道のどろもすっかりとれました。おとうさんはろうどう奉仕に一回でただけです」
 御年88歳の上の叔母は言いたいことをズバズバ言うので、なんか腹たつな~、でも年寄りだからしかたないなと思っていましたが、なんのこっちゃない、大昔からそうだったのが、このハガキを見てわかりました。兄さんはお祖父さんお祖母さんの家で楽しく過ごしているのに、自分は家で弟妹の世話やお手伝いをさせられて、さぞやおもしろくなかったのでしょう。腹いせに、町内の清掃作業に1回しか出なかったとお父さんを批判しているところもおかしいですね。 


川島なお美さんと演劇

2015/10/25


 私は神戸演劇鑑賞会という団体の会員になっています。ここは1月3500円の会費を払うと、年に7回、会員が選んで招致した劇団のお芝居を神戸文化ホールで見ることができるのですが、 今年の2月、先日亡くなられた川島なお美さんが出演した「パルレ~洗濯~」というミュージカルを見ました。
 演劇鑑賞会はずいぶん昔から活動しているそうで、当時の若者がそのままお年を召して、でも今も元気に参加しているのでとても会員年齢が高く、やってくる劇団も、文学座や俳優座など渋どころが多いので、 そんな会と芸能界で華やかな話題をふりまいている川島さんとは全然相容れなくて、「パルレ」も、あの川島なお美のはずがない、きっと同姓同名の女優さんよねと思っていたぐらいです。
 積極的治療をしていなかったら、2月ならもうかなり体に負担がかかっていたでしょうに、小柄な体をパワフルに動かして、1人で何役も、とても楽しそうに生き生きと演じられているのを見て、がんは手術で治ったんだと思っていたので、ご逝去のニュースを聞いて、本当にびっくりしました。
 演劇鑑賞会の会報を見たら、何年か前に別のお芝居で神戸にきていたし、最後の舞台は、長野の演劇鑑賞会の「パルレ」だったそうです。商業演劇と対極にある、地方をコツコツと回る地味な演劇活動も続けられてきた川島さん、本当にお芝居が、舞台がお好きだったんでしょうね。 


ボリショイのドキュメンタリー

2015/10/3


 ブログを始めたころ、何度か話題にしたロシアのボリショイバレエ団の大騒動ですが、なんとドキュメンタリー映画になって、シネ・リーブル系の映画館でただいま上映しているそうです。(シネリーブル神戸では10月3日から)
タイトルは「ボリショイ・バビロン」、副題は「華麗なるバレエの舞台裏」です。おなじみ、二枚目フィーリン氏、個性派ツィスカリーゼ氏、新たな総裁ウーリン氏、そしてメドベージェフ氏など、出演者がHPに写真付きで紹介されていますが、一番最後のメドベージェフってだれだったっけ、ダンサーって顔じゃないし、劇場の裏方さん?と思ったのですが、肩書のロシア連邦首相に、あーっ、プーチンの子分の人だわとびっくり。
 豪華な劇場の内装や、「白鳥の湖」や「イワン雷帝」、「スパルタカス」など、ロシアバレエも堪能できそう。これはぜひ行かなければと思っています。 


何買ったの?

2015/9/17


 日曜日、友達の家に遊びにいき、お庭のシュウメイギクやリコリスなどをめでながら話していると、ヤマトの配達がとなりの家にやってきました。 「ちわー、ヤマトです」の声に「ホイホイホイホイ、来たか、来たか。待っとったんや、うっひょ~」とおじさんが家の中から飛び出してきました。 荷物は代引きで、 2,000円でお釣りをもらうと、「ホイホイホイ」と家の中に駆け込んでいきました。
 おじさんの有頂天ぶりがおかしくて、「すごい楽しみにしてたんやね」と友達に言ったとたんに、「はあ~、なんじゃこれ!」とおじさんの大声が聞こえ、 10秒ほどの沈黙の後に、「ガーッ、アホー、ボケー、ええかげんにせんかい、クソー!」と罵詈雑言が続きました。
 届いた荷物を見るまでは天国だったのに、見たとたんに地獄に突き落とされたおじさん、一体何買ったの?


生田の森

2015/8/26


 きょう、三宮に出る用事があって、久しぶりに生田神社の前を通ったので、ちょっとお参りしてきました。本殿の後ろには史跡の生田の森があります。ここは源平一ノ谷合戦のときに、生田口の陣が張られたところで、平知盛が大将となり、源氏の梶原景時らを迎え撃つも結局敗退し、その後、源義経が一ノ谷を落とし、須磨浜での平敦盛の悲劇へと続いていきます。その昔は戦場だった生田の森も、今は曲水の宴ができそうな小さな川が流れていたり、東屋があったり、こじんまりした都会のオアシスって感じです。

  入り口に大河ドラマ 「平清盛」 が放映された時に神戸市が行ったキャンペーン 「kobe de 清盛」 の看板が残っていました。この時に結成された 「神戸清盛隊」 は、いまも活躍しています。最近はあまり見かけないけど、コウケンテツさんにそっくりの知盛や、小さくてかわいらしかった敦盛、元気にしているかな。


ダイイングメッセージ??

2015/8/22


 夜中の十二時過ぎにできあがった原稿をご依頼先にメール添付で送ったら、すぐに返事が返ってきました。「えっ、まだ会社にいるの?」と思いましたが、遅くまで仕事している会社もたくさんあるので、「こんなに遅くまでご苦労様」とあけてみると、パソコンに送ったメールがスマホに転送されたみたいで、スマホのアドレスで送られてきたメールには「いまみくに」とだけ書いてあります。
 見てすぐは、大阪の三国でいるのかなと思ったのですが、もしかしたら、今、三国の駅を通過したところかもしれない。でも、だったらそう書くだろうに、「いまみくに」って、一体なんなんだろう。なんだか気になって、いろいろ考えているうちに、みくに・・三国・・もしかして福井の三国?三国って東尋坊のあるところよね。ということは・・・えっ、これって、ダイイングメッセージ~?!真犯人(だれだ?)に追い詰められているときに私のメールが届いたから、断崖絶壁から突き落とされながらも必死に「いまみくに」と打ったのかもしれないなんて、まったく2時間サスペンスの見すぎで困ったもんです。


阿川さんの代表作

2015/8/12


 作家の阿川弘之さんが亡くなりました。大昔から活躍されていたので、もう 100歳は超えておられるかと思っていたら、まだ94歳だったそうで、94歳でまだもおかしな話ですが、娘の佐和子さんによると大往生を遂げられたそうです。
 阿川さんといえば、私はやっぱり「きかんしゃやえもん」ですね。家族で阿川さんの話をしているとき、ふと「そんなに怒るなケットン」「忘れておしまいケットン」という言葉が口から出てきました。これは、若僧の電気機関車にからかわれてぶりぶり怒っている年寄り機関車のやえもんをなだめるために、チームを組んで働いているじいさん仲間の客車たちがかける言葉ですが、頑固でかたくななやえもんは、火の粉を噴いて怒り続け、やがて自分の引責問題にもかかわるような事件を起してしまいます。
 めったにないことですが、たまに私も理不尽な目にあうことがあります。そんな時、今まではやえもんみたいに「シャッシャッシャッシャッ、シャクだー!」と怒っていましたが、これからは「そんなに怒るなケットン」「忘れておしまいケットン」と言ったらいいなと思いました。なんだか気が抜けて、もうどうでもいいやという気持ちになりそうですケットン。 


老いの身にムチ打つと・・

2015/7/24


 一人前ずつパックされた冷凍のお魚料理をいただきました。食べるときは1つずつ電子レンジにかけろと書いてあるので、まずは鮭のおろしポン酢かけをチン、次にカジキマグロの煮物をチン、最後に鮭のクリーム煮をチンして出すと、ぬるくなっただけで、中は生です。あれっ、どうしたのかなと、再び電子レンジに入れて、スイッチを押すと、全然反応がありません。
 この電子レンジはもう12年ぐらい使っているのですが、もっぱら温め専門で、3分以上使うことはまずなかったのが、この度の冷凍料理で、7分、6分、6分と連続して使ったので、それまで気息奄々、なんとか動いていたのが、いきなりむちゃくちゃ働かされて、過労死してしまったものと思われます。
 年をとってもボチボチ働いていると、なんとかかんとかもつものですが、やっぱり無理はいけませんね。長年働いてくれた電子レンジ君には気の毒なことをしてしまったと思いつつ、明日は我が身、私もあんまり無理せんとこと思いました。 


電話予約

2015/7/16


 たまにチケットの電話予約をするのですが、待機していて午前10時に電話すると、「時間外です」と言われ、次にかけたらお話し中か、「混み合っているのであとからおかけなおしください」 と言われてしまいます。まあ、私が頼むのはマイナーなものなので、11時過ぎにはたいていつながるのですが、この間、そのチケット取りの日にどうしてもでかけなければいけない用事ができて、 10時40分には家をでなければいけないけど、果たしてそれまでに電話はつながるだろうかと心配しながら待機していたのですが、案の定、一発目は「時間外です」、その後は延々とお話し中で、 こういうときは気合を入れたらいいのかと「かかれ、かかれ、かかれ~!」と受話器に念を込めましたが、全然だめでした。
 しかたないので、早めにでかけて、阪急の岡本で特急を待っている間にケータイで電話をかけたところ、無事につながり、特急がホームに入ってドアがあいたところで電話を切ることができました。 その間2分ぐらいでしょうか。個人情報を言ったり、席を決めるのにいろいろ考えたりしたわりには、案外時間がかからなかったなあと、ちょっと意外でした。 


ベルベディアー

2015/7/2


 今、いろいろと世間を騒がせている百田尚樹氏ですが、私はベストセラー作者というより、昔朝日放送でやっていた「ラブ・アタック」という視聴者参加型のバラエティ番組の出演者だった百田氏のほうが印象深いです。
 この番組は竹取物語のパロディで、関西の大学に通う男子学生たちが様々なゲームに挑み、優勝した人がアタッカーとして、かぐや姫なる若い女性に愛の告白をします。 そして、OKだったらくす玉が割れてカップル成立、NOなら、奈落の底に落ちていくというものでした。
 若き日の百田氏はこの番組の常連で、勝ち残って愛の告白の権利を得るも、必ず奈落の底に落とされるみじめアタッカーでした。みじめアタッカーを集めたみじめアタッカー大会でも常連で、多分一度もカップル成立はならなかったんじゃないかと思います。
 百田氏たちが参戦した様々なゲームの中に、当時朝日放送の隣にあったホテルプラザのフレンチレストランベルベディアーのフルコース早食い競争というのがありました。 当時としてはめずらしいフランス人のシェフのいる超高級レストランのごちそうを早食いさせるなんて、本当にもったいないと思いながら見ていたものですが、 思いがけず昔のみじめアタッカーを見たせいで、ホテルプラザとともになくなってしまったベルベディアーをなつかしく思い出してしまいました。 


6月12日午後10時から

2015/6/9


 NHK・Eテレの「にっぽんの芸能」で、4月文楽公演で演じられた「卅三間堂棟由来(さんじゅうさんげんどうむねぎのゆらい)」が放映されます。 私も行ったのですが、たまたま劇場に行く直前に会った友人から「卅三間堂で柳の精を遣った簑助が本当にすばらしかった。一段階上の境地に入ったみたいだ」と聞きました。 友人いわく、簑助さんはほとんど動かなかったそうで、本当にお人形の黒子と化していたとか。
 吉田簑助さんといえば、人間国宝の超ベテランですが、大変派手な動きをする方で、お人形にあわせてくねくねしたり、びゃーっと後ろにそったりするので、動かないなんてほんまかいなと半信半疑でしたが、いや、信じなくてごめんなさいと謝りたいほどすばらしい演技でした。  簑助さんも簑助さんが操る柳の精のお柳も必要最小限度の動きなのに本当に生きているようだし、これまた超ベテランの人間国宝の鶴澤寛治さんの三味線が華やかに歌うようで、ああ、いつまでも見ていたいと思ってしまいました。
 なんと、これがテレビで見られるんですよ。「にっぽんの芸能」、ぜひごらんくださいませ。再放送は6月15日(月)午前5時からです。 


あざーす

2015/6/7


 1年ほど前からドラマや漫画、よそ様のブログに出てくる「あざーす」という言葉が気になっていて、これは一体なんなんだろうと思っていましたが、 最近、「ありがとうございます」の略ということがわかって、なるほどねえ、でも、現実には使わない言葉なんだろうなと思っていたら、昨日、 ガスのメーターを取り替えにきたお兄ちゃんが「あざーす」と言ったので、わっ、初めて聞いたよ、リアルあざーすと喜んでいたら、今日は佐川の配達の人が「あざーす」と言いました。  あざーす、突然世の中に出回り始めたのかしら。私も使ってみようかなと思いましたが、年寄りヤンキーになりそうなので、やめといたほうがいいですね。 


万博のグルメ

2015/5/27


 新聞で 「子どもの頃、あの味」 という特集が組まれていて、50代半ばの方が、1970年に開かれた大阪の万博で生まれて初めて食べたフライドポテトを紹介していました。 世の中にこんなにおいしいものがあったのかとびっくりしたそうです。
 万博会場で生まれて初めて食べてカルチャーショックを受けたもの、私だったら、グレープフルーツですね。 アメリカンパークというカフェテリア方式のレストランで、横半分に切った夏みかんのようなものの真ん中に缶詰のチェリーが乗っていて、側面にギザギザのついた専門の スプーンですくって食べたのですが、砂糖をたっぷりかけないと食べられないすっぱくて苦い果物でした。 それと、インド館のレストランの卵カレー。小さなガラスの器に入ったカレー汁の中にかたゆで卵が2つ浮いていて、「なんじゃこれは」と思ったことを憶えています。 同年代の友達も、「インド館の卵カレー、想定外のものが出てきたねえ」と言っていました。 


押し入れから出てきたもの

2015/5/10


 私の従妹は、叔父叔母が亡くなって、今はだれも住んでいない実家に定期的に通って遺品の整理や庭の手入れをしているのですが、一人で片づけていると、 なんだか寂しくなってくるというので、連休の1日、助っ人兼話し相手で私も同行することにしました。
 私と違ってとてもきっちりしている従妹は、ほとんど片づけもすませていて、捨てるもの、捨てられないもの、とっておくものがちゃんと整理されていましたが、こ れ、ちょっと困っているのよねえと、捨てるものコーナーと捨てられないものコーナーの間においてある30センチ四方の紙の箱が積み重なったタワーを指さしました。 それは押し入れの奥から出てきた十二支の飾り瓦で、全部で13枚あります。(一巡+第二弾の1枚だそう)
 一番上の箱をあけると、亥年の瓦で、獰猛そうな夫婦イノシシと目つきの悪いウリンボ5頭が彫られていました。お次は子年瓦。大きな米俵にすがりつく夫婦ネズミ と、妙に発達のいい子ネズミが5匹。福を呼ぶどころか、一家で貯蔵している米を食い尽くしそうな勢いです。ここらへんで笑いがとまらなくなりましたが、もう一箱あ けて、富士山を背に、コブラのように顔の横にふちのあるヘビが真正面を向いて見栄を切っているのを見て、涙がでるほど笑ってしまいました。
 従妹もきょうは大笑いできて楽しかったわと言いましたが、さて、干支の瓦はどうしましょう。 「ほしかったらあげる」「いや~、これはちょっと・・」という会話のあとで、結局、押し入れに戻して帰ってきました。 


ずっとかしこい

2015/4/28


 首相官邸の屋上に放射性物質を搭載したドローンが着陸していたという事件が起こりましたが、4月9日に飛んできて、それが2週間も発見されなかったなんて、危機意識ゼロの警備当局と官邸のセキュリティーのなさにあきれてしまいました。 まったくなんて間が抜けた話でしょうと思っていたら、NPO 法人国際臨床保育研究所の辻井正先生が研究所のブログで、オランダのアーネムの動物園で、チンパンジーの生態観察のためにドローンを飛ばしたところ、 それに気がついた23歳のチンパンジーのお嬢さんの Tushi が木に登り、飛んできたドローンを木の枝で叩き落としたという英字新聞の記事を紹介されているのを読みました。 怪しいものにすぐ反応し、すばやく撃退して自分の身を守るなんて、チンパンジーのほうが人間よりもずっとかしこいですね。 


生協さん

2015/4/16


 我が家では週に1回、コープこうべの個人宅配を頼んでいます。配達してくれるお兄さん(お姉さんもおられるそうですが)のことを、私は「生協さん」と呼んでいます。 母も「生協さん」と呼んでいますが、祖母は「組合さん」と言っていました。 その前は「購買さん」だったんだそうで、購買とはなんぞやと調べてみたら、1921年4月12日、賀川豊彦がつくった日本初の市民による生活協同組合の名前が「神戸購買組合」なんだそうです。
 購買さん、組合さん、生協さんときて、今は「コープさん」と呼ばれていると思っていたら、この間ちちんぷいぷいの町歩きのコーナーで、私よりもずっと若い漫才コンビの銀シャリが「あっ、生協さんがきとる」「生協さんの配達や」と言っていたので、へえ、若い人でも生協さんって言うんだと、ちょっとびっくりでした。 


極悪守衛と親切守衛

2015/3/31


 先日、用事があって法務局に出かけていったのですが、建物に入ったとたんに、「なにしにきた!」とカウンターの向こうに立っていた年配の守衛に詰問されました。 突然のことにウッと詰まったら、「どこに行く!」とたたみかけられ、私の後ろに来た人もとばっちりを受けて「連れか!」と怒鳴られています。 その人が「いいえ、連れじゃありません」と言うと、「では先に受け付けせえ」と命令され、私には再び「どこに行く!」。 「法務局に行く」と言うと、「ここには法務局はない!」と言い放ち、向こうを向いてしまいました。
 ないってどういうことよ。だったらどこにあるのよ。大体その極悪な態度はなんなのよ~とむらむら怒りがわいてきたところに、もう一人の守衛さんがとんできて、 カウンターの上においてある地図のコピーをくれて、「法務局は第2庁舎にあるんですよ」と懇切丁寧に行き方を教えてくれました。  親切な守衛さんに心もなごみ、お礼を言って入り口を出ようとしたら、極悪守衛が新たな入館者に「どこに行く!」をやっているので、 思わず「あの人めちゃくちゃ感じ悪いですね」と言うと、「すみません。申しわけありません」と頭を下げられ、とても親切で感じがよくて何も悪くない守衛さんを謝らせた、 ああ、なんて悪いことをしてしまったんだと、すっかり落ち込んでしまいました。 


塩パン

2015/3/24


これはマルキーズのパンです
これはマルキーズのパンです

 最近「塩パン」なるパンが流行っているそうです。オーストリアのザルツシュタンゲン(ザルツ=塩、シュタンゲン=棒状)が元祖で、それを愛媛県のパン屋さんが火付け役で日本中に広まっていったとか。

  うちの近所の水道筋商店街のパン屋でも売っていたので、さっそく買っ てきました。一軒目のにこねこ堂は、クレッセント型というか、細長いロー ルパンで、元祖や愛媛の塩パンを継承しているみたいですが、二軒目の マルキーズは、コロッとしたロールパン型でした。両方ともソフトフランス系のちょっとかための生地で、ロールの芯に包み込んだバターが焼いて いる間に溶けて、真ん中に空洞ができ、それが生地にしみこんでバリッ、モチッ、底の部分はカリカリに焼けています。上に少し振った塩も効いて、ジャムをつけて食べたら、ちょっとくせになるほどおいしい。でもおいしい からといって、欲望のまま食べ続けたら、えらいことになりそうですね。

 絶対、カロリー高そうだし。


母娘

2015/3/9


 この間、バスに乗っていると、90代(らしき)のお母さんと70代(らしき)の娘さんが乗り込んで来られました。2人で並んで座りましたが、お母さんは降りるときに 楽なように、信号で止まったときに前の座席に移動すると言い、娘さんはよけいなことするな、こけたらどうすると恐い声を出していました。
 はたまた、デパートで和菓子を買っていたら、90代(らしき)のお母さんと70代(らしき)娘さんが通りかかりました。 お母さんがお菓子を買って帰ると言うと、娘さんが、「うちには買わんでええで」とぶっちぎるように言っているのを聞いて、 いくつになっても母と娘は母と娘なんだなあとなんだかおかしくなってしまいました。 


義理チョコ

2015/2/15


 先日、BSプレミアムで、高倉健さんの追悼番組、「緋牡丹博徒」第1作をやっていました。藤純子さん主演の任侠映画で、藤さん扮する緋牡丹のお竜こと、女侠客矢野竜子さんが、美人できりっとしているのは当たり前ですが、知的で優美、とても上品なのでびっくりしてしまいました。
 日本各地の任侠の組を渡り歩いて賭博の修行をしているお竜さんは、嵐寛十郎扮する善玉の親分のところで仁義を切るのですが、仁義って履歴書みたいなものなんですね。自分の経歴をきちんと述べたお竜さんは、若山富三郎扮する兄貴分の紹介状も出して、無事、アラカン組の客分になります。
 かたや、高倉健さん扮する流れ者の侠客はアラカン組と敵対する悪玉の組に、やっぱり仁義を切って客分となるのですが、いったん客分となったら、そこに義理が生じ、悪玉親分にアラカン親分の殺人を依頼されると、絶対に断れないという因果なことになります。自分が世話になっている親分よりも、アラカン親分のほうがずっと立派でまともだし、そこには憎からず思っているお竜さんもいるのですが、義理がからむと、たとえ自分は不本意でも、ドスを持って出向いていかなければいけないのです。
 「義理と人情秤にかけりゃ、義理が重たい男の世界」。苦悩する健さんを見ていると、義理って軽々しく取り扱ってはいけないものなんだというのがよくわかりました。義理チョコなんてとんでもない。調子に乗って配り回ったら、あとでひどい目にあうかもしれません。もちろんもらうほうにも同じことが言えますよね。


イノシシは犯人?

2015/2/5


 最寄りの駅から事務所に向かう途中、時々目立つように旗をたてた掲示板が出ているときがあります。犯罪発生緊急情報の掲示板だそうで、近くでかっぱらいやひったくり、強盗事件が起こったり、怪しげな人がうろうろしているのを見かけた情報があった場合など、その旨が掲示されるのですが、つい最近、旗が出ていたので、「かっぱらいかしら、オートバイ強盗かしら」と近寄って見てみると、なんと、となりの町内でのイノシシ目撃情報でした。イノシシが出てきても犯罪になるとは、ちょっとびっくりです。 


マルフォイの杖

2015/1/23


 私の甥っこは悪役好きで、ポケモンもナルトも敵役のまねばかりしていましたが、ハリー・ポッターでも御多分に洩れず、ハリーをいじめる魔法学校のクラスメート、ドラコ・マルフォイの大ファンです。その甥っこ、お正月にユニバーサルスタジオに行って、大好きなマルフォイの杖を買ってもらいましたが、マルフォイのだから、ケバケバ飾りがいっぱいついているかと思いきや、小太鼓のバチみたいで、全然あいそがありません。妹は、どうせ買うなら(報告するのもいやなほど高かったそうで)もっと凝ったデザインのやつにしようよと言ったのに、甥っこは聞く耳もたず、頑としてマルフォイがいいと言い張ったそうです。
 私は昨年の秋、高校時代の友人たちとユニバーサルスタジオに行って、ハリー・ポッターのアトラクションで死にそうな目にあいましたが、ギャーギャー叫ぶ妹の横で、甥っこは手足をばたつかせて襲いくる大グモや化け物と戦い、クィデッチも楽しんだそうで、普段はぼーっとしているのに、いざとなったらなかなかたいしたやつではないか、三半規管がよっぽど強いんだろうなと、ちょいと見直しました。 


ハマグリの潮汁

2015/1/15


松の内も過ぎてしまいましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

  昨年、「宗達だし噺」という本の制作に関わりました。その時にだし教室なども取材させていただいたのですが、そこで習ったハマグリの潮汁の作り方が目からウロコがボロボロ落ちまくりで、お正月、この方法でハマグリの お吸い物をつくったら、おいしいのなんのって、もうびっくりしました。

 皆さんにもぜひ味わっていただきたいこのお味、本に作り方がバッチリ載っ ているので、気になる方はどうぞお買い求めくださいませ。(お問い合わせ いただいたら、こっそりヒントだけお教えするかも・・)

 ところで、吸い物と汁物の違い、ご存じですか?吸い物はお酒の肴の一種、ご飯の 時に出るのは汁物、おつゆになるそうです。そういえばNHK朝ドラの「マッサン」で、いけずの優子さんが、「おつゆ」のことを関西弁で「おつい」と言ってました ね。もうひとつついでに、汁物を飲むことを「吸う」という友達がいました。これはどこの言葉でしょう。 北野のフランス料理店で「このスープ、めっちゃおいしい~。 はよ吸い」と言われて、なんだかとってもおかしかったことを思い出します。