ティーブレイク


今年も1年ありがとうございました

2014/12/31


 今年は1月に大きなシンポジウムのテープ起こしの仕事が入り、新規のお客様や久しぶりにご依頼くださった方、またご紹介のお客様も何件もあり、なかなか充実した年になったのではないかなと思っています。
 30日に今年最後の仕事を納めて、やっと年賀状を書き出したのですが、今年会えなかった人たちに「お変わりありませんか」を書き添えているうちに、「変わりがない」というのはとても幸せなことなんだと気がつきました。
 きょう1日無事に過ごし、明日もまた同じような日を送り、来年もそんな日々を過ごしていけたらいいなと思います。
 取引先の皆さん、事務所の皆さん、友人知人の皆さん、ご縁があってこのブログを見てくださっている皆さん、そしてHPを管理しているのりさん、今年も大変お世話になりました。どうぞよいお年をお迎えください。来年もどうぞよろしくお願いします。


言葉で伝える演劇

2014/11/28


 事務所のTさんから「観客術3 言葉で伝える演劇」(平田康著・文理閣)という本をいただきました。2001年から2012年まで 111回行われた「演劇講座」から選ばれた9回分の「演劇講座」抄とエッセー「2000年代のロンドンとアイルランド」が収録されています。
 「言葉で伝える演劇」ということで、1回の講座で1本の戯曲がみっちりと語られています。作者のこと、原文のこと、訳文のこと、時代背景、社会情勢、いろんな角度から戯曲が描く演劇を映し出しているので、読みながらお芝居を見ているような気分になり、また、とても深い知識も得られるということで、演劇好きはもちろん、普段お芝居を見ない人にも、これは絶対お得だわと思いました。
 実はこの本、講座部分は全講座に出席したTさんがつくられた速記録がもとになっています。平田さんもあとがきで「Tさんの偉業」と讃えられていますが、プロがきちんとつくった速記録があったからこそ、この本ができたのではないかと思っています。
 111回の講演をされた平田さんの偉業や協力した人たちの偉業、いろんな力が結晶してできたこの御本、やさしい話言葉で書かれていて、読みやすいのも魅力です。ぜひ皆さん、ご一読くださいませ。 


動くカエル

2014/11/21


 この秋は京都国立博物館で開催されている国宝鳥獣戯画と高山寺展にちなんで、各局の美術番組が特集を組んで放送していました。 私は堪え性がなくて、行列なんて5分並ぶのも嫌なので、3時間待ち、4時間待ちなんて聞いただけでもう絶対行きません。 それよりテレビで大きく映してくれて、懇切丁寧に解説してくれるのを見るほうがよっぽどいいわと、NHKやテレビ大阪や、いろいろな番組を楽しく拝見しました。
 そんなある休日の午後、HAT神戸に買い物に出かけました。市バスに乗ってJR灘駅の南を下っていくと、県立美術館の屋上に鎮座している巨大なカエルオブジェの 美かえる君が見えてきました。と、なんとこの美かえる君、上へ横へとうごめいているではありませんか。鳥獣戯画の躍動感あふれるカエルをたくさん見て、カエルは動 くと刷り込まれた深層心理が動かしているのか、はたまたなにかがのりうつっているのか、うわっ、これは恐ろしいと、同行者とおびえていたのですが、バスを降りると 外はすごい風が吹いていて、この風にあおられて美かえる君は動いているらしいということがわかり、やれやれ化けカエルじゃなかったと一安心しました。 


修造氏

2014/11/11


 土曜日の夜、テレビで男子フィギュアフリーを見ていて、羽生選手と中国の選手の激突を見てしまいました。 一瞬の出来事で、なにが起こったのかよくわからなかったのですが、えらいことになったということだけはわかったので、2人とも棄権して早く病院に行けよとぞわぞわしながら見ていたら、 どこからともなく超ハイテンションの声が聞こえてきました。元プロテニスプレーヤー、松岡修造氏です。
 修造氏は地球温暖化の原因は彼の存在と言われているほど暑い男なんだそうですが、そのなりふりかまわぬハイテンションぶりは、喜ぶ人もいるけど、引く人も多いはずで、 最近テレビに出ているのを見て、以前ほど騒がなくなってよくなったなと思っていたのですが、この日の目の前で起こった一大事に、自制していたものがぶっとんでしまったのでしょう。 たががはずれたかのごとく騒ぎに騒いでいます。「織田さん!」と大興奮で呼びかけられて「はいはい」と答える解説の織田信成さんがなんだかとてもお気の毒でした。
 結局2人ともすべりましたが、年端のいかない選手の判断にまかせるなんてとても無謀で、私はコーチもスケート連盟も棄権させるべきだったと思っています。 修造氏は「子どもに見せて手本にしたい」と叫んでいましたが、なんともはやです。こういうことはしちゃいけない手本にするんだったらいいですけどね。 


古事記と乞食

2014/10/27


 本を読む集まりで、「古事記」のことを「乞食」と言う人がいて、「それって乞食じゃなくて古事記と発音するんじゃないの」と指摘すると、 「古事記、乞食、古事記、乞食・・・大阪弁では古事記のことを乞食と発音するでえ」と言われ、「乞食、古事記、乞食、乞食、乞食・・・ 確かに大阪弁だと古事記は乞食だわ」と納得しましたが、古事記を乞食と言うと、登場人物の素盞鳴尊や大国主命はボロボロの服着て「まいど」「儲かりまっか」「さっぱりわやですがな」とか言ってそうです。 


隔世遺伝

2014/10/22


 うちの母は補聴器を使っていますが、目のほうは丈夫で、まだ白内障の手術もしていません。反対に父は、両目とも白内障の手術をしましたが、耳はものすごくよく聞こえていました。 これをうまいこと引き継いでいたら、私は目はよく見え、耳もよく聞こえ、幸せな老後を過ごすことができるのですが、悪いとこどりしていたら、補聴器を買わんといかんわ、 白内障の手術をせんといかんわで、医療費がかかってかなわんわと思っていたら、父方の祖母が93歳で亡くなるまで、耳も目もついでに口も全然達者だったのを思い出しました。 どうやらこれは隔世遺伝をねらったほうがいいかもしれませんね。 


天使の分け前・悪魔の取り分

2014/10/8


 「天使の分け前(エンジェルスシェア)」は、樽で熟成するウイスキーやブランデーの熟成期間中に蒸発する水分やアルコール分のことで、 一般的に1年に約1~3%なくなってしまうんだとか。このエピソードを上手に使った映画が、イギリスの社会派ケン・ローチ監督の「天使の分け前」で、 厳しい現実を見据えて、時にはトラウマになってしまうようなおそろしい映像を作り続けてきたローチ監督の作品とは思えないハッピーで楽しい映画でした。
 で、天使があれば当然悪魔もある。先日、NHKの朝ドラ「マッサン」のウイスキーの監修をされている土屋守さんのお話を聞く機会があり、 その時に「悪魔の取り分(デビルスカット)」のお話を伺いました。悪魔のほうは、熟成が終わり、瓶詰めをするために樽から出す時に、 取りきれなくて底に残ってしまう分のことを言うんだそうです。
 長い年月をかけて熟成し、その間に天使と悪魔が関わっている。ウイスキー、なかなか深いと思いました。「マッサン」でも第1週目は、 悪魔のようにヒロインをいじめる姑役で泉ピン子さんががんばっていましたね。 


土井たか子さん

2014/10/5


 社民党元党首の土井たか子さんが亡くなりました。社会党でずっとがんばってこられたのに、内紛や分裂があって、最後は気の毒な感じになってしまったのですが、 でも全盛期の土井さんは、大柄で大声で、まるで三国志に出てくる大将軍みたいでした。ド迫力で恐そうだけど、なんか滑稽なところもあって、 お笑いタレントの山田邦子さんが真似した演説する土井さん、腕を振り上げた「わたくしわあ~」とか、口をへの字に曲げた「やるっきゃない!」は、 当時、小学生にまで浸透していました。
 あれから幾年月。女性の政治家もずいぶん増えましたが、土井さんみたいなスケールの大きな人はいないなあと思います。 土井さんに比べると、今の女性大臣なんて全然存在感がないというか、ほんと小者だなあとつくづく思ってしまうのです。 


養生訓

2014/9/25


 この夏、京大総合博物館で行われた貝原益軒没後三百年記念の特別展は、益軒と京都の出版社柳枝軒の交流にスポットをあてた展覧会で、 有名な『養生訓』と並ぶ代表作『楽訓』の「時の流れをゆるやかに感じれば、1日はまるで10日間ほどに長く感じられ、その暮らしが1年続けば10年の長命を生きたことに等しくなる」 がとても印象的でした。特別展を企画された横山俊夫先生から会場で詳しい解説も聞き、すっかり益軒先生のファンになった私は、先生の教えをぜひ今後の人生にも生かしたいと、 図書館でいろいろと本を借りてきました。
 『楽訓』にとりかかる前にまずは養生からと『養生訓』を読んでみると、「巻第三・飲食 上」で、「脾胃(消化器系)の好む物を食せ」とあります。 それは「あたたかなる物、やわらかなる物、よく熟したる物、ねばりなき物、味淡くかろき物、にえばなの新に熟したる物、きよき物、香りよき物、性平和なる物、五味の偏ならざる物」で、 これは大体普段食べているものだわ、よしよしと思っていたのですが、先日、ししとうとおじゃこを炊いたら、普通ししとうは1パック20個ぐらいの中に、 2個ぐらいめちゃくちゃ辛いのが混じっているのですが、この時は辛くないのが2個だったと見えて、食べるししとう全部が辛い。 でも、もしかしたら次は辛くないのに当たるかもと、ちょっとかじっては「うげ~、辛い」と飲み込み、またかじっては「うげ~」と飲み込み、気がつけば激辛ししとうを10本ほど おなかの中に入れてしまいました。これって「性平和なる物」と正反対の、「性極悪なる物」ですよね。しまったと思ったけど後の祭り。しばらく胃と腸がおかしくならないか心配していました。 


カンガルーの不思議な行動

2014/9/3


 夏は朝から日差しがきついので、ウォーキングのコースを変えて、サブグラウンド、競技場の周りのマラソンコースからバレーコートの南側を歩いていました。バレーコートは動物園の北側にあって、南側の小道から一番北側にいる動物を見ることができるので、動物好きの私にはなかなか楽しいコースです。
 まず一番手前にエミューがいます。そのおとなりはダチョウが。エミューはちょこちょこしていますが、ダチョウは哲学者のような、悟りきったような顔をしてだまってこちらを見ています。このダチョウを見るたびに、高村光太郎の詩を思い出します。
 ダチョウの隣の隣にはカンガルーがいます。朝早いせいか、横になっていたり、座ったり、まったりしていますが、でもなんとなくごそごそと動いているのが、ある朝、全員があおむけに転がっていて、しかもビクリとも動かないので、うわっ、カンガルーどうしたと金網ごしに必死で見ていると、1匹がボリボリとおなかをかきはじめ、ほかの仲間も、足を動かしたり横に転がったり、ごそごそと動き始めたので、ああよかったと一安心しましたが、カンガルーたち、朝も早よから何か抗議行動をとっていたのでしょうか。それともあやしい教祖にヘンな薬を飲まされたか・・・とあいかわらずしょうもないことを考えてしまいました。 


ベネチアのウナギはコチに化ける

2014/8/26


 スーパーの昼網コーナーでコチが白いお腹を出して寝ていました。 事務所のDさんから三宮の割烹でコチのお刺身を食べたという話を聞いて、いいな~と思っていたので、おっ、コチだと反射的に買ってしまい、頭はお吸い物、身は煮つけて食べましたが、 あっさり上品で大変おいしゅうございました。
 昔、田辺聖子さんのエッセーで、ベネチアでウナギのフリッターを食べたというのを読んで、私もぜひ食べてみたいものだと、ベネチアのレストランで頼んだところ、きょうはウナギはないので、白くて長い魚を焼いてやると言われ、アナゴ?、タチウオ?と思っていたら、コチの炭焼きが出てきました。オリーブオイルがたっぷりかかって、大きなレモンが添えてあります。コチは焼くよりお刺身か煮つけでしょうがと思いながらもきれいにたいらげて、翌日のお昼、違うレストランでウナギを頼むと、おばさんのコックが出てきて、ウナギはないけど、私がおいしい魚を焼いてあげるからというので待っていたら、またまたコチの焼いたのが出てきました。ベネチアのウナギってコチに化けるんだとしみじみ思ったことを、コチの煮つけを食べながら、なつかしく思い出しました。 


一晩で仕上げた?!

2014/8/11


 速記やテープ起こしはマイナーな職業なので、あまりテレビや小説に出てくることはありませんが、この間、「ペテロの葬列(TBS系で月曜8時放映)」で、 社内広報誌編集室の副編集長が、入りたてのアルバイトの女性にテープ起こしを頼むシーンがありました。
 フィクションなのでなんじゃこれと目くじらたてるのも大人げないのですが、時間も内容もだれが話しているかも説明なし、資料もなし、それを、 テープ起こしをしたことがないという人がさらっと受け取って一晩で完璧な原稿をつくったんだそうで、これはこれはと思いました。 インタビューが30分ぐらいならなんとかできるでしょうが、1時間なら大変きついし、1時間半ならプロでも1人では無理です。 原作者の宮部みゆきさんは速記専門学校を出られた元速記士なので、そういうことはよくわかっておられるはずなのになあと、なんとなくもやもやしてしまいました。
 でも、うちの事務所に社内報のインタビューや座談会の仕事がよくきていたのは25年以上も前で、インターネットが普及しだしたら、紙媒体の広報誌はあっというまになくなったような気がします。 「ペテロの葬列」のたくさんの編集者を抱えて広報誌だけをつくっている編集室も、その編集室があるコンツェルンも、今の時代にはまずありえないファンタジーなのかもしれませんね。 


甲子園

2014/8/3


 高校野球も代表校が出揃い、8月9日の開会式を待つばかりになりましたが、なんと、姪っこの通う高校の野球部が、地区大会の決勝戦まで勝ち上がりました。 最近野球に力を入れ始めた、そこそこ強い学校だそうですが、甲子園で優勝経験のある強豪校を次々と打ち破り、準決勝では、一人で投げ続けてきた相手のエースがつぶれて、 経験不足の控えの投手がへまをしたのに乗じて、味方の打線が火を噴き、点が入るわ、入るわ、まるでネイマールを欠いたブラジル状態になってしまったそうです。
 うわ~っ、決勝戦で勝ったら甲子園に来るよ。だったら吹奏楽部でホルンを吹いてる姪っこも来るから、試合に行って演奏聴かなくちゃと一瞬張り切りましたが、猛暑の8月、炎天下で野球観戦はかなんなあと思っていたら、1対2でサヨナラ負けしてしまいました。そうなったらとたんにめちゃくちゃ残念に思えてきたから、まったく現金なもんです。 


お昼寝

2014/7/27


 いつも午後2時ごろになると、強烈な睡魔におそわれます。パソコンで原稿をあわせていて、矢印を押したままうとうとして、はっと気づくと画面は 300ページぐらいになっていて、 わっと思ったことも。
 そんなときはちょっと休憩と、お昼寝をすることにしています。30分ほど寝ると、午後の効率もよくなるような気がします。 夏の昼寝は子どものころの夏休みを思い出して、なんだかちょいとノスタルジックですね~。

睡蓮さんも、朝はパッチリ、昼からはお昼寝です。 



決勝トーナメント

2014/6/29


 ワールドカップブラジル大会はリーグ戦が終わって16強が出揃い、いよいよ決勝トーナメントが始まります。一次リーグで応援していた国がかなり姿を消してしまったので、 気分も新たに仕切り直しだと、トーナメントではアメリカ、チリ、コスタリカ、メキシコを応援することにしました。 とりあえず理由はあって、すっきりした戦い方が昔から好きなアメリカ、反対に、これぞ日本がお手本にすべきだった、 コバエ戦術(相手選手にひつこくまとわりついて攪乱する)のチリ、コスタリカは軍隊を持たない国ということで、その心意気を、そしてメキシコは好みのイケメンがいたと、だんだんなんやねんの世界になってきましたが、でもこの4国でがんばるぞ~と気炎をあげていたところ、テレビで「おちゃめな選手」として紹介されていたナイジェリアのゴールキーパー、エニェアマさんのファンになり、急遽ナイジェリアも追加することにしました。
 丸いお顔に大きなお目目がかわいらしいエニェアマさん、本当におちゃめで、国家斉唱のときにカメラが寄るとニコニコするし、メッシがゴールを決めると敵なのに走っていって祝福するし、 休憩時間には審判たちと「おれの目の前でメッシがシュート蹴ったんだぜ~!(キーパーだから当たり前でしょうが)」「おれも見たぜ~!(審判だから当たり前でしょうが)」「メッシ、サイコー!!」 と町で芸能人を見つけた大阪のおばちゃんみたいにきゃいきゃい騒いでいました。
 この余裕が百分の一でも日本選手にあったら、あんなに辛い負け方はしなかったかもしれませんね。大会を心から楽しんでいるエニェアマさん、本当にあっぱれです。 


昔の人も出ています

2014/6/21


 サッカーワールドカップブラジル大会が始まりました。今朝の日本対ギリシャは引き分けということで残念でしたが、リーグ戦最後の相手の強豪コロンビアが気を抜いてくれるか日本がめちゃくちゃ頑張るか、なんとか一次リーグを突破してもらいたいものです。
 さて、私の友人知人にはサッカー好きが多く、12年前の日韓大会のときは、そのシンジケートに協力し、企業のご招待チケットの抽選ハガキを出したり、チケット予約の電話をかけまくったり(全然つながりませんでしたが)しました。結果、友人たちは全国4試合ぐらいずつのチケットをゲットし、協力した私も長居競技場で行われる試合に連れていってもらうことになりましたが、払う段になって聞いたチケット代のあまりの高額さに心の防御作用が働いたのか、そのときいくら払ったのか全然思い出せないのですが、今でもテレビの画面に映る日本からのサポーターを見ると、この人たち、ようけお金を使って来てはるねんなあと、しみじみしてしまいます。
 ということで、12年前の6月は、サッカーにどっぷり浸かっていました。ジタンやベッカムやオリバー・カーンや、花形選手もいっぱいいたなあ、皆さんどうしているのやらと思いながらスペインの試合を見たら、12年前の美少年、今もとってもかっこいいゴールキーパーのカシージャスががんばっていました。おとなしい高校生みたいだったドイツのクローゼや、クロアチアには、12年前、点が入ったので喜んでユニフォームを脱いで振り回し、また着ようとしたら、構造が複雑で着れなくて、ハサミで切ってもらってたオリッチもいます。クロアチアの監督のコバチさんも日韓大会は兄弟で出場していました。わ~っ、なつかしい。ブラジル大会の「小鉢の兄さん」は、吉本新喜劇の新座長、すっちーにそっくりでした。 


ハンマーダルシマー

2014/6/7


 朝の連続テレビ小説「花子とアン」はお話もおもしろいし、ひいきの俳優さんも何人か出ておられるし、その上音楽も好みのものということで(私の好きなアイリッシュ系の音楽がメインで使われているみたいです)、毎朝欠かさず見ているのですが、花子の腹心の友、仲間由紀恵さん扮する蓮子様のテーマ楽器がハンマーダルシマーだということに気がつきました。ハンマーダルシマーは、その名のとおり、平たい台形の箱の表面に張られた金属弦を木製のハンマーで打ち鳴らす打弦楽器で、「花子とアン」では札幌在住のダルシマー奏者小松崎健さんが演奏を担当されているそうです。
 私が初めてハンマーダルシマーの音色を聴いたのは、20年以上前、西宮で行われた小松崎さんのコンサートで、シャラシャラキラキラキンコンカンコンとでもいうんでしょうか(ちょっと違うか)とにかくそれまで聴いたことのない美しい音色にすっかり夢中になりました。
 さて、蓮子様のテーマ音楽と思っていたダルシマーですが、今朝の放送ではなんと旦那の成り金オヤジの場面でも、ダルシマーが使われていました。蓮子様のときよりも低音でゆったりとしたメロディーで、粗野で無教養で成り上がりだけど、実は意外にいい人だった成り金オヤジさんにもよく合っていました。ということで、最近はだれがどんな音楽を使われるか、ちょっと気になっています。 


酢昆(すこん)

2014/5/23


 たまには体重でも測るかと体重計に乗ったら1キロ増えていました。原因は、小腹がすいたらちょこちょこ食べてたお菓子のせいでしょう。 食べたらいかんのはわかっているけど、口寂しいときは誘惑に負けてしまうし、ガムはいまいち好きじゃないしなあ・・・ということで、思いついたのが酢昆布です。 酢昆布だったらカロリーほとんどないし、しがんでいたら空腹もごまかせるだろうということで、いつもだし昆布や佃煮を買う湊川の昆布屋さんでおやつ昆布を1袋買ってきました。
 子どものころは酢昆布なんか大嫌いだったのですが、今食べたら、自然のうまみに甘さやすっぱさ、しょっぱさが加わって、なかなかおいしいものです。 そういえば中高時代の友人のお母さんは酢昆布が大好きで、家の中でこけて骨折し、寝たきりになって胃ろうをする一歩手前までいったのに、酢昆布だけは食べられたので、 毎日食べさせていたら、だんだん食欲が出てきてお食事できるようになり、退院。なんと髪の毛まで黒くなったとか。
 髪の毛が黒くなるんだったら私も大量に食べたいものですが、昆布には案外塩分が含まれているそうなので、高血圧ぎみ人間は注意しなければなりません。ということで、きょうもぼちぼち楽しんでいます。 


脱走したワニ

2014/5/8


 少し前の話ですが、新聞にワニが脱走して翌日捕獲されたという記事が出ていました。 このワニ君、沖縄は北谷町の飲食店が飼っていたワニで、なんとそのお店はワニ料理を出していたとか。 記事によると、朝、店の池からペットのワニがいなくなったと110番があり、沖縄県警がかけつけたところ、店の裏で隠れていたのを発見、動物園の職員もよんできて、約2時間後にお縄になったそうです。ワニはこの店に十数年飼われており、これまで1度も逃げたことはなかったそうです。
 で、またまた妄想してしまいました。ワニ君、前の日によけいなことかしょうもないことをして、きっとお店の人に怒られたのでしょう。 「今度悪いことしたら料理して食ってやるからおぼえとけ」ぐらい言われたに違いありません。 それでふるえあがったワニ君、食べられるのはいやだようと逃走をはかったのですが、短い手足に重い胴体では塀ははいあがれないし、フェンスも乗り越えられない。お店の裏に回ってひらぺったくなって隠れるのが関の山だったのでしょう。
 新聞の写真には護送中の犯人みたいに胴をひもで結ばれたワニ君が写っていました。なんだかしょんぼりと反省しているみたいなので、 お店の人も許してあげてほしいな~と思いました。 


ベテランの底力

2014/5/1


 4月27日、文楽の竹本住太夫さんが本拠地大阪での千秋楽を終えられました。事務所のDさんは、この日の公演に行って、住太夫さんの挨拶を聞かれたそうですが、 脳梗塞の後遺症でろれつが回ってなかったそうです。 でも私が行った18日の公演では、遠く離れた下手の席まで明晰に届くいつもの住太夫さんの語りでした。 その現役最後の場面、桜丸切腹の段では、きっと住太夫さんへのはなむけでしょう。吉田簑助さんと吉田文雀さんが出演され、人間国宝がそろった、とても見応え、聞き応えのある舞台でした。
 ベテランが大活躍する中で、今回は、一場をもたせてもらう若手の方も結構いたのです、やっぱり、う~む・・・。 人形遣いさんは顔に表情が出てしまってすごく目障りだし、太夫さんはきゃあきゃあわめくだけだし、ああ、まだまだあかんなあと。 今の文楽をしょって立っている吉田玉女さんの演技でさえ、前に見た師匠の玉男さんのほうが迫力があったなあとか、ベテラン嶋太夫さんの代役にたった、 中堅の千歳太夫さんは、大声張り上げて大熱演ですが、いかんせん情緒がないし。
 ということで今回は、80歳を超えたベテランたちの芸のすごさをひしひしと感じた公演でした。芸だけじゃありません。 寺子屋の最後の場面で、ダダダダッと下手から走り出てきたベテラン桐竹紋壽さんは、バーンとこけて、舞台からいなくなってしまいましたが、すぐに左手役と足役の黒衣と3人、ぐにゃぐにゃと現れて、その後、何事もなかったかのように演技を続けられたのです。普通のおじいさんだったら、あんな高い下駄はいてこけたら、 全身骨折で即入院でしょう。
 なんともすごいベテランさんたちですが、でも若手の人たちもこれから精進をつみ、いつか大ベテランになっていくでしょう。彼らが住太夫さんのお年になる50年後はちと無理ですが、でも、これからも見続けて応援していかなくちゃ。ファンもベテランを目指さないといけませんね。 


うこん桜

2014/4/16


 今、阪急王子公園駅近くの青谷川に沿った道路の両側のうこん桜と八重桜が満開になっています。 うこん桜は鬱金色の桜ということで、八重桜の一種なんでしょうか、最初は薄黄緑色、だんだんとそれが濃くなって、最後は淡紅色になる、ちょっと地味めだけど、 なかなかいい感じの桜です。
 この桜は、確か地元のコミュニティーで、川沿いの道に桜を植えようということで、うこん桜の会なるものが結成され、10年ほど前に植樹されたのですが、 そのときに、ついでに町内もうこん桜でいっぱいにしましょうと、希望者には小さな苗木と肥料が支給されて、うちも1本もらいました。
 ひょろひょろだった道路沿いの桜も、いまではすっかり大きくなり、ボンボン花をつけていますし、いっしょに苗木をもらった酒屋さんの鉢植えの桜も、立派に成長して、 きれいな花をつけています。眼鏡屋さんの桜はもっと立派で、街路樹と同じぐらい大きくなっていました。ところがうちの庭の桜は、いつまでたっても棒みたいで、 花をつけても3つか4つです。一体なにが悪いんだろう、日当たりもいいし、肥料もやっているのに。うーん、愛情が足りないのかなあ。 


春は別れの・・

2014/4/8


  この3月、ずっとお世話になっているとある会の事務局長さんが退職されました。とても親切ないい方だったので、いつもは宅急便で送る原稿を持って、お別れのご挨拶に伺ったのですが、ほかの会議でも、何年か たったら会長や委員さんが交代されたり、事務局の人が移動されたり退職されたりで、中の人はどんどんかわっていくのに、私たち外部から行く速記士はずっとかわらず通い続けていて、まるで永遠に生き続けるヴァンパイアみたいだなあと思ったりしたので すが、その事務局長さんは、 「また道であったら声かけてくださいね。私も声かけますからね」と言ってくださって、そうか、やめていく人も同じ世界に住んでいるんだ なと、ちょっとほっとしました。 でも、次の会議に行ってももうお会いできないというのはやっぱり寂しいですね。 


エイプリルフール?

2014/3/28


  インターネットニュースを見ていると、英国のデイリーミラーやBBCが、北朝鮮当 局がすべての男子大学生に金正恩第1書記と同じ髪形にするように要求していると報道していました。イギリス発信ということで、エイプリルフール記事かと思いましたが、 4月1日には少し日がありますし。もし本当だったら、なんだか気の毒ですね。 


ジャガー一家のネーミング

2014/3/17


  ジャガーといってもジャガー横田さんじゃありません。王子動物園で昨年11月に生 まれた黒いジャガーの雄雌の双子の赤ちゃんがこの度公開されて、名前もそれぞれ3 つの候補から投票で選ばれることになりました。
 両親のジャガーはアトスとローラといいます。なんだかマフィア映画の主人公みた いで(若頭アトスの兄貴とキャバレーの歌姫出身のローラ姐さんとか)かっこいいのですが、 子どもたちの名前候補ときたら、まったく王子動物園、いつものことながらセンス悪いな~で、雄はボスキ、ニャンパラ、ジロー、雌はミワ、リン、ノブなんだそうです。
 投票の結果、一番ましなボスキとミワに決まりましたが、ジローとノブは大正時代 の人みたいだし、ニャンパラなんて、一体どこから出てきたんでしょう。苦みばしったアトスに、「長男のニャンパラです」と紹介されたら困惑しちゃいますよね。 


バミューダトライアングル

2014/3/11


  オリンピックが終わったとたん、三重県女子中学生殺害事件の犯人が逮捕された り、ウクライナが無政府状態になり、ロシアとにらみあいになったり、千葉県では通 り魔が同じアパートの住人を殺害したりと、たががはずれたみたいに、いろいろな事 件がどっと吹き出してきました。そして、マレーシア機行方不明事件。テロ?麻薬犯 罪組織の関与?ただの事故?事件発生から大分たつのに、いまだに機体の行方がわか らないなんて、なんだかあやしすぎる事件です。
  私は、小学生の時「世界ミステリー特集」で読んだ、「バミューダトライアングル の謎」を思い出してしまいました。バミューダトライアングルとは、フロリダ半島の 先っちょとプエルトリコ、バミューダ諸島を結んだ三角形の海域で、ここを通る船や 飛行機が忽然と消えてしまうという伝説があります。マレーシア機も、墜落した残骸 がない、レーダーにも写らない、乗組員や乗客から全然連絡がないということでは、 異次元空間に入っていってしまったかも。まさかと思いますが、政界でも国際的にも 国内でも、わけのわからない事件が次々起こるこのご時世、もしかしたらもしかし て・・・と思ってしまいます。 


住太夫さん引退

2014/3/3


 今から30年前、できたばかりの大阪の国立文楽劇場で、人生2度目の文楽を見ました。1度目は高校の演劇鑑賞授業だったので、文楽はほぼ初体験で、お人形1体 に三人人形遣いが付くので、舞台が人だらけになったり、舞台装置がとてもシンプルでしかも斬新なことや、感極まって泣いている観客のおばあさん(それも複数)な ど、ここ、なんだかすごいなあと驚き所満載でしたが、なかでも一番感銘を受けたのが、田舎侍が大坂の廓で惨殺事件を起こす「国言詢音頭(くにことばくどきおん ど)」で、老若男女10人をたった1人で演じ分ける竹本住太夫(当時は文字太夫)さんの神業でした。男役はもちろんですが、丁稚は本当に子どもそのものだし、ヒロイ ンの遊女が殺されるシーンの残虐さと色っぽさに、背中がぞわぞわしたことを今でもよく覚えています。
 それ以来、昭和が終わり、平成になって、地震もあったし、いろんなことがあったけど、年に4回の公演はできるだけ住太夫さんが出ているのを選んで、情感あふれる 七色の声と演技を楽しんできました。
 脳梗塞で倒れられ、舞台復帰した時の会見で住太夫さんは、思うように語れない自分のことを「はがいい、なさけない」と嘆かれました。「ええい、はがいい、なさけない」なんて、まるで浄瑠璃です。文楽にはほかにも太夫さんがたくさんいらっしゃいますが、江戸時代から綿々と続いてきた浄瑠璃の世界を体現しているのは住太夫さ んだけでしょう。リアルタイムであの語りを聞けなくなるファンはもちろん、文楽界にとっても大損失、めちゃくちゃ痛手だと思います。 ああ、残念。ほんまに残念。 


父の好物

2014/2/18


  2月16日は父の命日で、義姉がお供えのみかんを持ってお参りにきてくれまし た。兄が、父の好物はバナナだと言ったそうで、本当はバナナを持ってきたかったそ うですが、はて、バナナ、好物だったかなあ。
 夜、妹から電話があったので聞いてみたら、妹も「バナナが好物だなんて初耳 だ」。ということで、一体何が好きだったんだろうと2人で考えました。「伏見稲荷の参 道の店で売ってた、煎り大豆の入った黒飴」、「いかり豆」、「ピーナッツ」と、豆類が好きだったみたいですね。「箱に詰めて焼いたもんも」。箱に詰めて焼 いたもんとは、パイレックスの四角いガラスの器に入れて焼いた、グラタン、ドリ ア、ラザーニャなどなどで、何が食べたい?と聞くと「箱に詰めて焼いたもん」とよく言っていました。しつこいもんも好きだったんですね。
 なんで兄が父がバナナが好きだと言ったのか、よくわかりませんが、きっと私たち が生まれる前、兄がまだ一人っ子だった頃、父とバナナが関係する楽しいことがあったのかもしれませんね。 


プルシェンコ選手

2014/2/15


  オリンピックも中盤を過ぎましたが、ここんところ忙しくて、新聞で前の日に行われた競技の結果をチェックするぐらいで、ほとんどテレビ観戦しませんでした。でも、フィギュアスケートの団体戦でプルシェンコ選手が大活躍してロシアを金メダルに導いたということで、これはぜひ個人競技を見なければと、おそまきながらビデオに録るということを思いつき、いそいそとセットした翌朝、「プルシェンコ棄権、引退」というニュースを知って、ガ~ン。くくくう、やっぱり物事は早め早めにしておかなければいけないわと反省しきりです。
 それにしても、12年前のソルトレイクシティオリンピックで、同郷のヤグディン選手と金銀メダルを競ったときは、19歳の金髪紅顔の美青年だったのに、いまや皇帝、ふてぶてしさも感じるほど立派になりました。羽生選手も12年たったらあんなふうになるんでしょうか。ふてぶてしくはならないと思うけど、プルシェンコのように長くがんばってほしいものですね。 


ベショーン・シャキーン

2014/1/20


 2014年も始まりきっていますが、皆さん、今年もよろしくお願いします。
 さて、毎年暮れにシクラメンを1鉢買うのですが、去年買った子は虚弱体質というか、すごく寒さに弱くて、昼間お日様にあててやろうと縁側に出したら、日がかげって寒くなると、ベショーンとしおたれてしまいました。びっくりして家の中にいれると、じわじわと立ち直って半日ぐらいでシャキーンとなり、ああ、よかったと一安心しましたが、油断するとすぐにベショーンとなり、あわててあたたかいところにいれるとシャキーンとします。もうこの子は寒いところはだめだということで、今は居間でぬくぬくとさせています。
 今年も1年、シャキーンとしたりベショーンとしたりしながら過ごすんだろうけど、最後は元気にシャキーンで締められるようにがんばりたいと思います。 今はとりあえずシャキーンとしていますよ。 

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