ティーブレイク


ザクロの花

2024/9/27

 


 用事があって水道筋6丁目の交差点をわたり、稗田小学校の横を南下していると、水神社の境内でなんともきれいな色の実がたわわになったザクロの木を見つけました。うわ~、きれいと思わず写真を撮りましたが、中に実ではないものもぶらさがっていて、家に帰って調べてみたら、これはザクロのお花でした。花びらが散ったあとの子房部分はタコさんウインナーそっくりだそうで、写真をよく見ると、確かに!で、今はなき灘区畑原市場のねり天の凪さんの竹輪の鉢巻きをしたタコさんウインナーをなつかしく思いだしてしまいました。



お米がないと思ったら・・

2024/9/16

 


 昨今の米不足問題、8月末に米びつを見たら、あと2回分ぐらいしか残ってなかったのですが、我が家はコープの宅配で月1回お米の定期購入をしていて、今週はお米の配達があるから大丈夫とたかをくくっていたら、配達日、お米はこなくて「お米落選」という紙をもらいました。

 「えっ、どういう事?」。コープのお兄ちゃんによると、皆が注文するのでお米がなくなってしまった。ゆえに今月のお米は抽選ですとのこと。そんな勝手なと思いましたが、お兄ちゃんはいつもより1時間遅れてやってきて、なんかげっそりしているので、いままで回った家でもれなくお米の文句を言われたに違いないと、気の毒になってしまいました。

 でも、いくらうどんやパスタを間にはさんでも、2回分では1月持たないから、翌日スーパーをのぞいてみたら、2キロ入りの袋が3つぐらいおいてあります。こりゃラッキーと購入しましたが、まだちょっと心配なので、コープの宅配でも新米2キロ注文することにしました。これも抽選だそうで、くじ運悪いからどうせ落選するだろうけど、まあ念のためということで。

 で、翌週の配達日、家に帰ったら、なんと定期購入のお米がきていました。えっ、落選したんとちゃうの?わけを聞きたいのですが、コープのお兄ちゃんは帰ったあとです。

 そしてその翌週、新米2キロがやってきました。こんな時に限って当選してしまうんだよな。突然6キロのお米長者になって、まあみんな食べるからいいんだけど、結果的にお米を買い占めることになってしまった、米不足の片棒かついでしまったと、忸怩たる思いでした。

 


変な電車に乗ったゾ

2024/9/11


 先日、日本橋に行く用事があって、行き帰りに阪神三宮駅から出ている奈良行き快速急行を使ったのですが、帰りに日本橋駅で待っていると、イラストだらけのなんとも奇妙な電車が入ってきました。中に入るとなんだこりゃ、どうやら若草山を模しているようで、あっちにも鹿、こっちにも鹿、吊り革も鹿、床は草を模した緑色と、外に劣らず中も違和感ありあり空間です。

なんだか鹿小屋にまぎれこんだみたいで、大量の鹿に囲まれてけもの臭がしてくるような感じでした。

外はこんなの
外はこんなの
電車の中
電車の中
座席は鹿模様
座席は鹿模様


ボッチャ

2024/9/1


 3年前の夏、私は左肘を骨折して入院、手術、東京オリンピックは病室のテレビで、退院してから始まったパラリンピックは家でテレビ観戦していました。

 骨折した肘は手術で治ったのですが、手術の際に橈骨神経を損傷してしまい、手首はグラグラ、指は外側にそらないし、パーもできない、握力がないのでドライヤーもかけられないし、指が動かないので頭も洗えません。シーネ(布でできた添え木)を包帯でぐるぐる巻きにして退院して、2週間ほどしたら手首から肘まであるサポーターをはめて、週に3回、リハビリ外来に通っていました。

 ポジティブで能天気なので、リハビリしたらどんどんよくなる、あっというまに元通りと思っていたのですが、現実はそううまいこといかなくて、うーむと思っていた時にたまたま見たのが「ボッチャ」。選手の皆さんの、ここまで来るのにどんなにご苦労されたのか、どんなに努力されたのか、その上での神業に、陳腐な表現で恥ずかしいのですが、ものすごく励まされ、私もがんばろうと希望と元気をいただきました。それ以上に、ハラハラドキドキな試合はとてもおもしろかったんですけどね。

 なので、パリパラリンピックも楽しみにしていて、今回も絶対ボッチャ見るんだと張り切って、その勢いで開会式中継もばっちり見ました。ダンスはちょっといまいちでしたが、よちよち動き回るトリコロールのオリンピックマスコットは久しぶりにかわいくて、さすがフランスだなと。自由の象徴のフリジア帽がモチーフのフリージュちゃん、パラリンピックの子は右足が義足だそうです。


警察の地域性

2024/8/20


    事務所のAさんが、佐々木譲さんの北海道警察シリーズで百条委員会が出てくる「笑う警官」を教えてくれたので、さっそく読んでみました。百条委員会に出廷する警察官の証人を同僚たちが守るストーリーですが、証人が証言することで自分の身が危うくなる人がたくさんいて、証人は犯罪者に捏造され、見つかったらその場で銃殺という命令が下されています。守るグループの中に密告者がいて、でも協力したいという仲間もどんどん増えてと、ハラハラドキドキな一夜の出来事を描いた小説ですが、百条委員会で証言するということは命の危険もはらんでいるんだと、いままでよくわからなかった分、重く受け止めてしまいました。2003年に起こった北海道警裏金事件のことも下敷きにした作品だそうです。

 私は黒川博行さんの大阪府警シリーズはよく読んでいるのですが、がらの悪い大阪府警の刑事さんたちと違って、北海道警の刑事さんたちはスマートというか、下品であくの強い人はいないところが地域性が出ていておもしろかったです。あと、冬の張り込みは厳しいだろうなあ。 


終戦記念日に思うこと

2024/8/15


 今日は終戦記念日です。徹子の部屋では広島原爆被害者の田戸サヨ子さんがゲスト出演されました。徹子さんと田戸さんのやりとりを聞いていた母が、高校3年生の時に原爆について教えてくれた女の先生がいたと言い出しました。先生は当時出版された原爆関係の本を読んで、生徒たちに話していたら、途中で校長先生がやってきて、先生をひっぱっていっちゃったそうです。

 「女の先生そのまま学校やめさせられたの?」「いや、怒られただけだと思う。その先生は社会的なことや政治のことやいろんなことを教えてくれて、その度に校長先生にひっぱっていかれてた」。

 戦争が終わって3年目、そんな女性がいたというか出てきたのはちょっといいなと思いました。校長先生の阻害にめげずに生徒たちに知ってほしいことを伝えようとする先生、なんだかすてきです。今の朝ドラに登場してもいいような感じで、寅子かな、よねさんかな。でも寅子なら校長先生を言い負かすでしょうし、よねさんならぶん殴るかもしれませんね。


富山の置き薬

   2024/8/2


    うちにはいまだに富山の置き薬の販売員さんが来ています。私が子どもの頃は、風呂敷に包んだ大きな荷物を背負ったおじいさんがやってきて、紙風船をもらうのが楽しみでした。おじいさんのあとは、当時の大阪府知事横山ノックさんに表彰してもらったのが自慢のおじさんで、ポケットから「これあげる」と富山名産赤いかまぼこをくれて、夏なんかもらうのちょっと嫌だったのですが、おじさんは大阪にも家があって、大学生になった娘さんと住んでいると嬉しそうに話したので、大阪からならいいかと。きっと富山からお取り寄せして、お得意様のお土産にしていたのでしょう。

 その後、若い人やおじさんやいろんな人が来ました。両親が早く亡くなり、おじいさんおばあさんに育てられたから、僕お年寄り大好きと騒ぐ、オレオレ詐欺的お兄さんや、富山ってどんなとこ?と聞くと、行ったことないから知らないと言われて、そんな社員いる?って人や、怪しげな緑色の液体を紙コップに入れて母に飲ませようとした帝銀事件の犯人みたいな人もいました(栄養ドリンクの試飲だったのですが、なぜか私にはくれませんでした)。校正した雑誌に、ここの会社のレトルト薬膳カレーが出ていたのでその話をすると、次来た時に持ってきてくれた人もいました。

 今は体の大きなおじさんが来ていますが、この間来られたので、母が病院から出た薬飲んでるから胃薬はいらないかもと言うと、「何飲んでるの?えっ、○○?それはやばい。飲み続けたら認知症になるよ」と恐ろしいことを言って、うちの薬のほうが安全でよく効くとか、コロナになったらケロリン飲んだらいいとか、社員さんだからお勧めするのはわかるけど、うーんなんだかなあ。

 そんな富山の置き薬ですが、先日、毎日新聞のコラム「掃苔記」に、離れて暮らすお母さんが施設に入ることになり、家を片づけて、新聞やテレビの契約解除、郵便の転送など、全部終わったと思ったら、置き薬の販売員さんから連絡があって、あわてて解約したという話が出ていて、へえ、まだ置き薬とってる人は結構いるんだわと、ちょっと親しみを感じてしまいました。


いろいろ重なりまして・・・

2024/7/28


    皆さん、大変ご無沙汰しています。実は6月後半から7月にかけで悪いことというかややこしいことが団体で押し寄せていて、やっと1週間ほど前に落ちついてきたところです。

   まず6月の第3週にコロナに罹患してしまいました。幸い軽症で、近所のクリニックで処方してもらったカロナールと漢方の熱さましを飲んで、5日間の自宅療養ですっかりよくなったのですが、6日目に嗅覚と味覚が完全になくなって、こちらのほうが脅威でしたが、まず味覚が、その後嗅覚が1週間ぐらいで戻って本当にやれやれでした。

 その後、6月最後の週に、母が突然下血して、ホームドクターは、胃からの出血かもしれんと、内視鏡センターに予約をとってくれたので、翌日連れていくと、胃の中に極小の穴が2つあいていると、内視鏡を使ってクリップで留めてくれて、2日ほど絶食だけど、年寄りだから安全対策をとって病院に入院しました。そして退院の前日、主治医から、「お母さんコロナにかかりました。でも高熱が出てないしご飯も食べてるから、予定どおり退院です」と電話があり、コロナ流行初期とはえらい違うのねとびっくり。まあ無事に家に帰れてよかったのですが、ちょうどその頃からパソコンの調子がおかしくなり、六甲道の修理屋さんにもっていくと、直すついでにウインドウズ11にしてあげるというので、オアシスのワープロ機能も親指シフトキーボードもウインドウズ10じゃないと動かないからとお断りしたら、両方ともちゃんと使えるというので、そりゃあありがたいと大喜びでお願いしましたが、そんなに簡単に行くわけはなく、なかなか返ってこないので、使い勝手の悪い予備のノートパソコンでヒーヒー言いながら仕事をしたりと、本当に大変でした。

 修理屋さんは、親指シフトは11で使えるけどオアシスはいくらやってもだめというので、じゃオアシスやめてワード使うからパソコン返してくださいと懇願したら、最後にこれを試してみますということで、それが1台のパソコンに10と11を入れて、10でオアシス使ったらいいとのこと。うわー、さすがパソコンの専門家、すごいことを考えつくわと感動しました。ちょこちょこ難ありですが、でも十分元通りで使えています。

 そんなこんなでバタバタしているうちに、梅雨も上がって猛暑の日々。兵庫県もますますとんでもないことになっていて、スタンディングや議会の傍聴に行ったりしたので、またそれもご報告したいと思います。皆さん、どうぞ暑さに負けず、お気をつけてお過ごしくださいね。


文字起こしは一度だけ

2024/6/12


 3年前の兵庫県知事選挙で「子どもが兵庫恥ずかしいと言った」とおっしゃった現兵庫県知事が、県の元局長が作成した文書が発端で、パワハラだの、クレクレ行為だの、授乳室を控室にしただの、20メートル歩かされて激怒しただの、いろんなことがばれて、「兵庫県知事恥ずかしい」状態になっていますが、11日の県議会で、副知事が自民党執行部などを訪れて、「『自分がすべての責任を負って辞職するので百条委員会の設置をやめてほしい』と相談したのではないか」と自民党の伊藤議員が質問し(NHK兵庫WEBニュースより)、ますます大騒ぎになっています。

 陰謀渦巻く韓流時代劇みたいなことが起きているので、気になって新聞やテレビのニュース、X(旧ツイッター)を見ていると、12日の議会運営委員会を傍聴した方が、維新の会の門議員が、昨日の伊藤議員の質問を3度文字起こししたと言われたとXに投稿されていました。

 お声が小さかったり、早口だったり、お話ししている最中に庁内放送が入ったり、ICレコーダの上に資料を置かれたりして聞きとりにくかったら、何度も何度も聞き直すことがありますし、文字起こしがすんだら、けばとりをしたり、ご依頼に応じて、わかりやすいきれいな文章をつくるために、何度も何度も読み直して推敲することはありますが、普通文字起こしは1度だけ、何度も起こしたら新たな事実がわかるってもんでもありません。さっそくユーチューブで確かめてみると、伊藤議員も副知事も、かなり早口で、語尾などは時々「ウン?」と思う箇所もありましたが、でも全然許容範囲で、お二人とも言われたそのままを起こしたら文章になるベテランのお話ぶり。門議員、骨折り損でした。

 ということで、事態は百条委員会の設置に向けて、粛々と進んでいっている感じですが、さてどうなるか。伊藤議員はみのもんたさんや西岡徳馬さん似で、なかなかかっこよかったです。

 


なんとかなるよ

2024/6/2


 このブログに時々登場していた叔母が5月上旬、亡くなりました。96歳でした。昨年11月に体調を崩し、救急病院から緩和ケア病棟のある病院に移って5カ月、入院時の検査の数値が悪すぎて年を越せないと言われていたのに、「元気になる」「退院する」「全快祝いは○○でする」「今の施設の部屋は狭いのでもっと広いところを探せ」と張り切っていたり、「お風呂がすごいねん。全面ガラス張りで、寝たまま入れるねん。もう施設のお風呂なんか入られへんわ」とご満悦だったり。理学・作業・言語療法士さんが3人ついてくれて、ドクターもナースさんも親身で親切(ネットの評判は星1つでした。いい加減なもんですね)で、お見舞いに行くと「痛とない」「苦しない」と言って、帰る時に「叔母さんがんばってね」と言うと「がんばりまーす」、それが亡くなる1週間前まで続いていたので、もしかしたら不死身かと思ったぐらいですが、天寿を全うしたんですね。最後は安らかな寝顔で息をひきとりました。

 で、お葬式も終わってほっと一息と思いきや、その後の手続きを傍系の甥姪がするのは想像していたよりも大変だというのがわかってきて、戦々恐々としています。でも、粛々とやっていったらいつか終わるはずと、先日、市役所のお悔やみ手続きコーナーに行ってきましたが、行く途中、あかずの踏切があって、15分ぐらい待たされました。うーん、前途多難ですが、超ポジティブな叔母の血を引いている私たちですから、「大丈夫、なんとかなるよ~(隔世遺伝とみられる姪の口癖)」でがんばっていきたいと思います。

 


大敗の原因

2024/4/30


 衆議院の補欠選挙で自民党が全敗したのは政治資金の裏金問題が大きく足をひっぱったからだと岸田首相がインタビュー で語っていましたが、裏金だけが敗因理由ではなくて、紙の保険証を廃止したり、インボイスをごり押ししたり、国民の嫌がることばかりやったら、そりゃ選挙だって負けるでしょう。

 裏金議員はもちろん、エッフェル塔の真似をした人やハラスメントしている人、風紀を乱している人、よくない宗教に関わっている人、80歳以上の人たちなどなどを全員やめさせて、いままでどおり紙の保険証も使えるようにして、インボイスを中止したら、あっというまに自民党支持率は80%になるでしょう。ついでに万博もやめたら90%になるかもしれません。こんな簡単なことなんでわからないのかなあ。マッチの歌じゃないけど○○○ものですねえ。

 


自主的セールス

2024/4/27


ジューシーフルーツ、またの名を河内晩柑。八尾ではなく熊本県の河内村で発見された偶発実生で、認知症に効く研究結果が出ているそうですよ。
ジューシーフルーツ、またの名を河内晩柑。八尾ではなく熊本県の河内村で発見された偶発実生で、認知症に効く研究結果が出ているそうですよ。

 昨日、JR六甲道のスーパーに入ったら、大きな声が聞こえてきました。宣伝販売でもやっているのかななんて思いながら果物コーナーに行くと、突然「このミカン、絶対お勧めやで」と呼びかけられました。あっ、さっき聞こえた宣伝の人?・・じゃないな、そこにいたのはレインコートにつばの広い帽子、サングラスにマスクというなんだかとってもあやしいご婦人です。「これジューシーフルーツいうねん。私、ミカンの中ではこれが一番好きやねん。だから季節になると毎日買って食べんねんけど、みんなにも知ってほしいから、売り場で勝手にお勧めしてんねん」とグイグイ迫ってきます。横でフルーツを補充している店員さんは苦笑い。なにかあったら困るから監視で出てきていると思うのですが、もうしゃべらせとけって感じです。

 そんなにお勧めならと1つカゴに入れたら、「あかん。5つ買い。あっというまに食べてまうから」とグイグイ。「まず1つ買ってお味見するわ。おいしかったらまた買うから」と言うと、「ある時買うといたほうがええよ。今度入るのは日曜と水曜やし」。「よくご存じで」と言うと、「ジューシーフルーツのことはなんでも知ってんねん」。店員さんが「私より詳しいわ」とあきれていました。

 さて、お勧めのジューシーフルーツ、夕食のデザートにいただきましたが、本当にジューシーで、すっぱくなくて、甘さがほどよくて、こりゃおいしいわ。ということで、今日、水道筋で買ってきましたが、これからジューシーフルーツを食べるたびに、自主的セールスに勤しんでいたあやしいセールスレディのことを思いだすでしょうね。


花蓮の地震

2024/4/12


花蓮でふらっと入った正興茶荘のマーがとても親切な方で、地元の人御用達の海鮮レストランに連れていってくれたり、先住民族ショーの予約をしてくれたり、行き帰りのタクシーの手配までしてくれました。写真は記念に買ったお茶セットです。
花蓮でふらっと入った正興茶荘のマーがとても親切な方で、地元の人御用達の海鮮レストランに連れていってくれたり、先住民族ショーの予約をしてくれたり、行き帰りのタクシーの手配までしてくれました。写真は記念に買ったお茶セットです。

 大昔、まだ20代の頃に、友人と2人で台湾上半周旅行をしました。行き先を台北、台中、花蓮とザクッと決め、台北では故宮博物館に行ったり、映画村でキョンシーに遭遇したり、茶藝館でお点前を習いながらお茶を楽しんだり、デパートの地下のフードコートではまったく言葉が通じなくて大汗かいたり。現地調達のホテルに帰ると、いろんな人がゴタゴタして、最後に最強のマー(お母さん)が登場するテレビドラマを楽しみ、屋台で朝ごはんを買って道端で食べと、今思うと怖いもの知らずだったなあと。台北を堪能すると、列車で日月潭に行き、乗り継ぎの水里というきれいな名前の駅で料金が足りないのが発覚して別室に連れていかれ、すわ強制送還と青くなったら、駅員さんが同僚を連れてきて「この人は九州に行ったことがあります」。ただそれだけのことでした。日月潭から路線バスで台中に出て、長距離バスで花蓮まで行ったのですが、いよいよ花蓮というところに、今回地震に見舞われて、観光客が足止めをうけた太魯閣渓谷がありました。

 人間の時間では大昔ですが、宇宙時間からしたら35年前なんてまばたきする間ぐらいなので、ちょっとタイミングがずれていたら、友人と私が台湾を横断するバスに乗っている時に地震が起きて、バスは道路から谷底に落ちていたり落石にあたってぺっちゃんこになっていたかもしれません。そういえばトンネルの入り口に必ず「南無阿弥陀仏」と書いてあったことを思いだしました。


おなかパンパン

2024/3/23


 私はギャル曽根さんには全然負けますが(当たり前です)、かなり食が太いというか、おいしいものなら心ゆくまでいただきたいという食いしん坊バンザイです。先月、友達と偶然入ったイタリアンレストランがとてもおいしかったので母に報告すると、ぜひ行きたいというので、水道筋にお買い物にいった帰りに寄ってみました。

 さて、なんにしようかな。 前菜盛り合わせが1700円。一般的にちょこっと5種盛りで1500円ぐらいだから2人で分けたらちょうどいいよねと、それと、友達と食べた時においしかったピッツァと洋食メニューのエビフライを頼みました。で、ワインを飲みながら待っていたら、すごいのが出てきた。盛りがいいのも驚きですが、お料理が10種類もあります。しばしびっくりしたあと、気を取り直していただいたら、どれもこれもおいしくて、完食したらかなりおなかがいっぱいになってしまいました。次にきた若タケノコのピッツァは生地が薄いので助かりましたが、エビフライは巨大なのが3本も乗っていて付け合わせもたっぷり、でもおいしいのでなんとかいただき、もうおなかパンパンだけど、甘いものもちょっとほしいよねと、一番軽そうなパンナコッタを1人前頼んだら、「お2人なので大きく切りました」とシェフがサービスしてくれて、泣きそうになりましたが、一口食べたら、これがまたとってもおいしい。結局全部たいらげて、ご馳走様。家に帰った大食い親子は満腹のあまりしばらく転がっていました。

 このお店、セコンドクオーレさんは、お店の真ん前に稗田小学校に通学する子どものための地下道の出入り口があるせいか、先代の居酒屋も坦々麺屋もあっというまに撤退したのですが、本当においしいので、なんとか続いてほしいと勝手にキャンペーンしています。「水道筋・セコンドクオーレ」で検索してみてください。前菜は4人ぐらいで食べたほうがいいかもです。


親子鉄

2024/3/4


  とある夕方、神戸駅からJRの普通に乗って山が見える座席に座っていたら、三ノ宮を過ぎたところで、「うわ~、阪急だよ~」という若い女性の声が聞こえてきました。声がしたほうを見ると、ドアのところに3歳ぐらいの男の子とお母さんが立っていて、男の子は背伸びして窓の外を必死で眺めています。「よかったね~、阪急見えたね~」とお母さんが行ったとたんに新快速がビュンと通り越していきました。すごい速度と迫力に、2人はキャーキャー大はしゃぎです。今度は貨物列車がやって来ました。それがどどどどっと接近して、男の子は「うわ~、ぶつかる~」、お母さんは「隙間ないよ、隙間ないよ」、確かにその通りで、山のほうを向いている人たちは、みんなそうそうと心の中でうなづいていたに違いありません。かわいいママ鉄&子鉄のおかげで、なんだか車内もなごんだような気がしました。

 


芽が出てきた!

2024/2/23


 お正月に籠盛りのアレンジメントフラワーをいただいたのですが、だめになった花を抜いていくと、最後に銀柳が残りました。私は枯れた柳に銀色の何かをふきつけていると思っていたのですが、ごみ箱に捨てようとしてよくみたら、なんと葉っぱが出ているではありませんか。銀に覆われた枝から出てきたちいさな葉っぱに、不本意な規則や慣習にがんじがらめになっても、抵抗する気があれば小さな隙間から突破できるんだなあとか、見かけはカチッと固まってるけど、油断したらちょろっと出てくるものがあるんだなあとか、何かに覆われても希望を捨てなければいつか外の世界に通じるのかなとか、いろんなことを考えてしまいました。


盛山さん

2024/2/10


 今世間をお騒がせしている文部科学大臣の盛山さんは、我が選挙区の代議士さんです。連日テレビで報道されている盛山さんを見て、母が、「昔、婦人会や団体が遠足に行く時、早朝の集合場所にご夫婦できてお見送りしてくれたわ」と言いました。盛山さんは選挙に弱く、新人に破れて落選したり、小選挙区で何回も天敵井坂代議士に破れ、比例で何とか当選していたので、当然有権者の皆さんに広く顔を売りたかったのでしょうが、灘中・高・東大・運輸省のエリートなので、遠足に行くおばちゃんたちにご挨拶するのは辛かったのではないかと思います。でもいまやメディアを通じて全国津々浦々にお顔が知れ渡って、それはそれで嫌でしょうけどね。


ノコさん

2024/1/25


 フリーアナウンサーの小山乃里子さんがお亡くなりになりました。MBSラジオ「ごめんやす馬場章夫です」のバンノココンビが大好きでよく聴いていたので、いろいろと思いだしてしまいました。

 最初はわきあいあいがやがて丁々発止になって、そのうち雲行きがあやしくなり最後は大喧嘩へと発展したり、ノコさんが遅刻してきたり、メロディアンミニ提供のコーナーでは、生コマーシャルというか、コポコポコポとコーヒーが注がれる音や、「(ポーションのふたについている)今日のお花はキンセンカですな」と実況生中継でコーヒーを飲んでたよねと、昔のことが通じる妹に話すと、「ホットのしゃべって当てまショー!」ってコーナーもあったやん。フジパン提供で、三択クイズに当たったら食パン30斤とパン詰め合わせがもらえるやつ。横山ホットブラザーズのお兄ちゃんが答えを教えてくれて全員正解、時々そんなにパンいらへんと断る正解者とゴタゴタしてたよと。なんか昔のラジオってやりたい放題というかのんびりしてたよねと2人でなつかしがりました。


今年の1月17日

2024/1/17


  今年の117日は、灘区中央筋にある西灘文化会館で行われた「満月の夕 避難所セッション2024」に行ってきました。私は初めての参加でしたが、今年で第17回目なんだそうです。参加費1500円で(余剰金は能登に還元)有志の方がつくってくれた豚汁とほんのり温かいゴマの入った大きなおにぎり、そして気仙沼のお酒・船灯火(ともしび)や女川のかりんとうなどをいただき、その後セッションが始まりました。楽器持参の方がたくさんおられましたが、私はゴーヤ型のジャラジャラ音が出る楽器を貸してもらい、ソウル・フラワー・ユニオンの「満月の夕」、沖縄の小学生が作詞した「つる」、そして「おとん自慢のプリンセスソース」(「オジー自慢のオリオンビール」の替え歌)を合唱しました。

 地震からほどなくのテレビドラマで、震災にあった人たちががれきの中で「上を向いて歩こう」を歌うシーンがあって、「けっ、そんなこと絶対せえへんわ」と毒づいた記憶があるのですが、みんなで歌うっていいなあ、体もあったかくなって、なんか元気が出てくるなあと。特に「満月の夕」は阪神・淡路大震災の惨状、復興への厳しい現実、それらに向き合おうとする被災地の人々の姿が歌い込まれている」(ウィキペディアより)そうで、29年前のいろんなことが思い起こされて、いろんな感情があふれだしてきました。

 能登で被害にあった人は、今は歌なんか歌う気分にはとてもとてもなれないでしょうが、昔「けっ」と思った私でも大きな声で歌ってしみじみする時が訪れたのですから、辛い日々が続いていますが、1日も早く歌を歌ってなごめる日が来ることを願っています。


2024年が始まりました

2024/1/12


 旧年中はいろいろとお世話になりありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いします。

年があけたとたんに地震に飛行機事故にと大惨事が続き、お正月気分がぶっとんだまま、時がどんどんと過ぎていきます。能登半島の崩壊した家や津波にも衝撃を受けましたが、輪島の朝市通りの大規模な火災は本当にショックで愕然としました。

 何年か前、奈良県宇陀市のギャラリーで輪島塗の片口を購入しました。お猪口2杯分ぐらいのお酒が入る小さな片口で、作家は一よしの高森洋子さん。ネットで検索すると、朝市通りにお店がありました。素朴で華やかではないけどなんだかかわいくて存在感のある片口がとても気に入って、いつか輪島に行って高森さんのほかの作品を見てみたいと思っていたのに、そのいつかはなくなってしまいました。

 高森さんのご無事を祈り、被害を受けている方すべての日常の暮らしが1日も早く戻ってくることを祈り、今年のブログ始めは輪島塗の片口を紹介したいと思います。ねっ、すてきでしょう?